続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

犬吠初日の出

犬吠初日の出

◆種別:特急

◆区間:新宿~銚子(成田線経由)

 特急「犬吠初日の出」号は犬吠埼への初日の出客輸送で毎年元旦に運転されている臨時列車です。コロナ禍の2021年元旦は運休になりましたが、2001年以降は毎年運転されている首都圏の元旦の風物詩的な列車です。

 かつては3本運転された年もありましたが、ここ10年以上はずっと2本運転されていました。しかし、2年ぶりの運転となった今年(2022年)の元旦は1本に減っていました。来年も1本だけの運転です。JRとしてもコロナ禍で落ち込んだ需要がどれだけ戻るか読めなかったのか、保守的な設定にしているんだと思います。

 私自身、正月はこんな感じで割とよく初日の出列車に乗って出かけています。ただ、「犬吠初日の出号」はまだ乗ったことなかったので、成田山の初詣も兼ねていつか乗ってみたいと思っていました。

 当初は甥1だけ連れていくことにしていましたが、なぜか妹一家全員を連れて行く羽目になり、一転団体旅行になってしまいました。それでも12月17日の時点で指定席はまだ余裕で空いていて、追加分も難なく取れました。

成田駅の発車案内 2022/1/1

 私はもともと夜11時ごろに成田山に行って、初詣を終えてからこの列車に乗るつもりでした。夜2:30に成田に到着する列車だったので、都心で年越しを過ごして成田に戻ってきた感の人もちらほらいて、成田で客の入れ替わりがあったようでした。成田からの指定だったので余裕で取れたのかもしれません。

犬吠初日の出号:成田駅 2022/1/1

 車両は房総ではおなじみの幕張車両センターのE257系500番台でした。愛称表示は「特急」とか「臨時」で済ませると思っていたら、ちゃんと「特急犬吠初日の出」と表示されいて逆に驚きました。5両編成の7割ほどが埋まっていて、なかなかの熱気を感じさせました。

列車が並ぶ真夜中の銚子駅電留線 2022/1/1

 列車は定刻で銚子に到着すると、05:20までは車内待機ができました。犬吠埼へ向かう銚子電鉄の臨時列車が4時台に2本運転されたので、それに乗り換える人が多かったです。

銚子電鉄の臨時列車 2022/1/1

 私も2本目の臨時列車(04:56発)に乗りました。銚子の初日の出は06:47なのに5時ちょっとに犬吠駅に着いてしまい、待ってる間寒くてしょうがなかったです。今年は銚子05:35発の臨時列車(正確には仲ノ町始発の定期列車の延長運転)が運転されるようなので、それでも大丈夫だと思います。

犬吠埼から見た2022年の初日の出 2022/1/1

 犬吠埼の初日の出スポットは駅から15分程度歩きます。駅周辺の道路は真っ暗なうちから渋滞していました。日の出の頃には人垣ができていました。私は早い列車で着いてしまったぶん、日の出まで寒さに震えていましたが、いい場所は確保できたのでまずまずの初日の出を拝むことができました。日の出の方向に雲がかかっていてちょっと残念でしたが…。

銚子駅で発車を待つしおさい8号 2022/1/1

 帰路の列車ですが、これがちょっと困ったことになっています。と言うのは銚子始発の特急「しおさい」は一番列車の6号が07:42に発車して、次の8号は11:22まで3時間40分も間隔が開きます。犬吠埼で初日の出を見て早めに撤収すれば6号に間に合わなくはないですが、銚子電鉄での積み残しリスクもあり危なっかしいと思います。かと言って8号では遅すぎです。

 おそらく「犬吠初日の出」号の運転を終えた車両は幕張に回送されているでしょうから、空で返却するぐらいなら6号と8号の間に東京行きの臨時便を出して欲しいなと思いました。仮にそれを成田線経由で運転すれば、初日の出を見てから成田山に初詣へ行くという私と逆ルートの使い方だって考えられます。

帰りの特急券

 私は帰りは「えきねっと」のトクだ値を仕込みました。6号では乗り遅れのリスクが拭いきれないので、時間が開くのを承知で8号にしました。銚子駅からバスで10分ほどのところにあるイオンモール銚子が7時から営業していたので、朝食と寒さからの退避を兼ねてそこで時間を潰しました。

 ちなみにイオンモール銚子は高台にあり、眼下に海が広がっています。元旦は初日の出が見られるよう駐車場を朝5時半から開放しています。ご参考までに。

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