続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

信濃境その後

 中央線・信濃境駅は長野県富士見町にある簡易委託駅で、常備軟券を売る駅としてきっぷヲタ界隈では非常に有名な駅です。過去に私も何回かこの地を訪れています。

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信濃境駅 2016/4/9

 そんな信濃境駅にも今年4月からPOS端末が導入されました。信濃境駅はJRから富士見町に委託し、さらにシルバー人材センター(?)のようなところに再委託しています。そのため、受託者がみな高齢でPOS端末の操作に不安がありました。

 また、JR東日本としては印刷代がかかり、自動改札に通らず、売上管理が面倒な常備軟券は排していきたいという方針のようです。その割にPOS端末の利用料(月数万円)は受託者負担です。自社の都合で常備軟券をなくすのに、受託者から端末の利用料を取る発想がケチくさいと思いますし、まるで無人化を推進しているかのようです。

 町は利用料を払ってPOS端末を導入して簡易委託継続かPOS端末を導入せず簡易委託解除(無人化)の二者択一の選択に迫られていたんだそうです。そして、今回の簡易委託を継続した上でPOS端末導入という判断に至りました。駅の受託収入で人件費とPOS端末利用料が賄えるとは思えませんが、やはり駅の利用者である町民の声を重視した結果なんだと思います。

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 信濃境駅のPOS端末で発券した乗車券です。まぁ普通のPOS券です。POS端末で全国のJRの乗車券・自由席特急券類が発売できるようになったため、乗車券の常備券は姿を消しました。おそらく補充券もなくなっていると思います。

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 指定券は引き続きこのように料金補充券(料補)が登場します。発売拒否されたという人をtwitterで見かけましたが、私の時には何事もなく書いてくれました。POS端末導入後も変な要求をしなければ普通に発券してくれると思います。

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信濃境駅全景 2016/4/9

 信濃境駅周辺には郵便局と小さなスーパーとあと商店が数軒ある程度で、典型的な田舎の駅です。列車も日中は1時間に1本です。私は待ち時間の間は駅周辺を散策しますが、なんともいい雰囲気のところです。きっぷの用事がなくてもたまに行きたくなります。