続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ。今年で15周年を迎えました。

大分市内8駅無人化

 JR九州は一昨年10月に東証一部に上場を果たして以降、鉄道事業の赤字削減に積極的に動いています。JR九州の利益の大半は不動産開発や駅ナカ事業で稼いでいて、鉄道事業はずっと赤字です。上場企業なので株主から赤字削減を求められるのは当然のことで、その動き自体は何らおかしいことではありません。

 ただ、公益企業としての立場を忘れたかのような、拙速かつ強引な進め方が目に付きます。今年3月17日のダイヤ改正では予告なく特急列車を含む117本もの減便や始発の繰下げ終電の繰上げ、区間短縮を行いました。それにより通学や日常生活に支障が生じるところも出る始末で、地元自治体からの改善申し入れも相次ぎました。それに対して7月に時刻の微修正を行いましたが、減便の回復についてはほぼゼロ回答で、申し入れが黙殺された形となりました。

 また、コスト削減の一環として、今年3月17日のダイヤ改正時に以下の大分市内8駅で「ANSWERシステム」と呼ばれる駅遠隔管理システムを導入し、駅員を撤収し無人化する計画がありました。

  • 日豊本線:牧、高城、鶴崎、大在、坂ノ市
  • 豊肥本線:敷戸、大分大学前、中判田

 この件が表沙汰になったのは昨年8月で、12月から地元に対して説明会を実施しました。当然ごとく反発の声が挙がりましたが、ガス抜きが終わったとばかりに今年1月末に無人化を実施することが一旦発表されました。

 しかし、地元の反発が(想定外に?)大きかったことやバリアフリー対応が未実施だったため、2月に入り牧駅を除く7駅については3月ダイヤ改正での導入は見送られました。わずか一ヶ月弱で方針撤回したことになり、拙速に事を進めた印象はどうしても残ります。

 無人化=利用者が少ないというイメージがありますが、牧駅を除く7駅は直近の年の1日の乗車人員が1000人を超えています。特急が停車する鶴崎・大在駅は2000人を超えていて、大分県内で4位・5位の乗車人員の駅です。特に大在駅は周辺の宅地開発が進み10年前の1.5倍に増えています。他の駅も微増傾向にあり、なぜこの7駅が無人化対象になったのかちょっと理解できません。

大在駅 2018/3/10

 今年3月に無人化予定だった8駅全部に行ってきました。大在駅は初めて訪れました。普通列車のほかに上り2本、下り1本の特急列車が停車します。2面3線のホームがあり、駅舎側に1番線があります。列車交換がない限り上下線とも1番線から発着しますが、列車交換がある場合や大在駅始発・終着列車については跨線橋を渡って2・3番線へ行く必要があります。

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 その跨線橋ですが、段数が多い階段しかなくエレベーターはありません。自力で歩ける高齢者でも上り下りが大変そうでした。無人化後に介助を必要とする人が利用する場合は乗車前日の20時までにサポートセンターへ乗車列車を申し出た上でサポート要員の予約する必要が生じ、移動の制約が加わります。障害者団体が無人化に特に強く反発していたのはそのためです。

 大在駅にはマルス端末(MR32型)がありました。3月改正号の時刻表には「3月16日で鶴崎・大在駅のみどりの窓口営業終了」の記載がありましたが、無人化延期により今も営業継続しています。JR九州はバリアフリー対応が済み次第無人化したいようですが、果たしてどうなりますやら。

 ちなみに、10月31日のプレスリリースで12月1日より敷戸・大分大学前の両駅について「ANSWERシステム」導入により無人化することが発表されました。これで8駅中3駅が無人化されることになります。