続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

特急回数券乗り遅れ時の扱い

 乗車券と特急券がセットになった指定席タイプの特急回数券で、予め指定を取ったものの乗り遅れた場合、どういう扱いになるか?

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 答えは券面に記載されているとおり、指定した当日中であれば後続列車の自由席が利用できます。グリーン車用の回数券でも原則自由席です。余談ですが、乗り遅れた理由がJRの列車の不通や遅延によるものであれば、後続の列車に変更してくれる場合があるので、遅延証明書持参で乗換駅の窓口の係員に交渉してみるといいと思います。

 それでは指定を取った当日中に乗らなかったor乗れなかった場合はどうか?と言うと、これが案外知られていないと思います。答えは特急料金部分は無効になるものの、乗車券部分は回数券の有効期限までは効力があります。

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 この「あずさ回数券」は平成29年10月28日に新宿駅からの「スーパーあずさ5号」の指定を取っていますが、その日は利用せずチケッターの日付のとおり2ヶ月近く後の12月23日に小淵沢駅から利用しています。東京都区内~小淵沢間の乗車券(どちら向きでも可)としては平成30年1月11日まで有効なので、こういう使い方ができます。普通列車であればこのまま利用できますし、特急に乗りたければ別途特急券を購入すればOKです。

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上がJR東海で、下がJR西日本

 JR本州三社の普通車用の「新幹線回数券」のHPでこのことが記載されているかを確認してみました。JR東海・西日本の両社は当日乗り遅れや翌日以降の利用についてもちゃんと記載がありましたが、JR東日本は乗り遅れ時の取扱いについて一切記載がありませんでした。どちらが親切かは言うまでもないことでしょう。こういうところでも会社のスタンスが現れるもんだなぁ…と妙に納得しました。