風っこ奥久慈清流ライン
■種別:快速
■区間:水戸~常陸大子
快速「風っこ奥久慈清流ライン」号は春・夏・秋の不定期で水戸~常陸大子間で運転されています。小牛田運輸区の「風っこ」が水郡線に来ることはそんなに多くないですが、直近では昨年11月に運転されました。ちょうど茨城県の奥久慈が紅葉で賑わう時期でもありました。
水郡線は山方宿から福島県境辺りまでは久慈川と絡まるようにして走るので、広い窓から渓谷を走る景色が楽しめます。ただ、昨秋の運転では窓にはガラスがはめられていました。茨城でも山奥の方は冷え込むので仕方がないのかなと思います。
昨年11月に鉄ヲタの甥っ子(小3)企画で「水郡線営業所まつり」に行った帰りにこの列車に乗りました。甥っ子は生まれも育ちも千葉県市川市なので、興味の対象は電車だろうと勝手に思ってたんですが、実はボロくてうるさい気動車の方が好きなようだったので、英才教育を兼ねて「風っこ」にぶち込んでやりました。なお、往路に乗ったキハE130系は物足りなかったようです。
指定は発売直後に売り切れるというほどではありませんでしたが、早い段階で埋まりました。こういう列車は指定席売れ行きと実際の乗車率はリンクしないこともよくありますが、この列車については売れ行きどおり埋まっていて、それどころか全車指定席にも関わらずフリースペースやデッキに立っている人もたくさんいました。
この日の水郡線上り(水戸方面)のダイヤは以下のようになっていました。
常陸大子 袋田 水戸
普通 13:51 → 13:55 →→→ 15:08
風っこ 14:42 → 14:46 →→→ 16:05
普通 15:55 → 15:59 →→→ 17:14
普通列車と普通列車が2時間開くちょうど間に「風っこ」が走りました。しかも、袋田の滝の紅葉のピークと重なり乗客は普段より多く、「風っこ」が帰りの時間にちょうどいい列車でもありました。
「風っこ」のダイヤは袋田~水戸間はノンストップで、袋田で強行乗車してしまえば、途中で降ろされることはありません。悪い言い方をすると「乗った者勝ち」でした。車掌はきちんと指定席料金は徴収していましたが、強行乗車自体は黙認したように見えました。
普通列車を増発するか、「風っこ」を定期列車に併結するのがよかったんでしょうが、「風っこ」をキハE130系に併結することはできなそうなので、予め自由席用の車両を増結しておくのがよかったんじゃないかと思います。
ちなみに「風っこ」にぶち込んだ甥っ子は「水郡線営業所まつり」ではしゃぎ過ぎた疲労のせいか乗車後ほどなく沈没し、水戸に着くまで爆睡していました。英才教育はまだ道半ばです…。