続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

みどりの券売機プラスでの乗変申出

 少し前になりますが、2月19日のJR西日本の定例社長会見の中で人材確保難を理由として、2030年度を目途に京阪神エリアの340駅について、みどりの窓口がある駅を現在の180駅から30駅に減らし、みどりの券売機プラスがある駅を50駅から100駅に増やす計画を発表しました。

 注意しておきたいのが、社長が言及したのはあくまで京阪神エリアについてです。プレスリリースをロクに読まず(もしくは意図的にスルーし)にJR西日本管内全域と勝手に判断し、「山陰地区がみどりの窓口空白地帯になる」なんて煽ってPV稼いでいる東◯経済オンラインの記事がありました。京阪神エリア以外が現状維持されるとは思いませんが、ミスリードもいいとこです(PV稼ぎに加担したくないのでリンクは貼りませんが)。きっと石橋湛山も草葉の陰で嘆いてると思います。

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みどりの窓口跡に設置されたみどりの券売機プラス:大和路線・平城山駅 2018/6/9

 人手不足はJR西日本に限らず顕在化していますし、きっぷの発券業務という専門性が高く、繁閑の差がある業務を集約し効率化するというのは一概に悪いことではないと思っています。

 ただ、みどりの窓口設置駅が京阪神エリアでたった30駅というのはかなり少ないという印象はありますし、みどりの窓口が150駅減るのに対し、代わりにみどりの券売機プラス が50駅しか増えないとなると、代替なしにみどりの窓口がなくなる駅が100駅になるので、今のままでは大幅なサービスダウンは必至だと思います。

 JR西日本もそのへんは理解しているようで、定期券購入可能なピンクの高性能券売機を投入し、ICサービスのさらなる拡大やチケットレス予約の充実など利用客が窓口に行かないで済むような「セルフ化」(←この言葉どうしても好きになれないです)を推進していくんだそうです。


 ちょっと前になりますが、JR東日本の駅でC制で購入した乗車券をJR西日本のみどりの券売機プラス設置駅で乗車変更しようとしました。みどりの券売機プラスはC制のきっぷの変更や払い戻しができたので、他社扱いであってもおそらくできるだろうと思っていました。 

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能登川駅MV31 S#30178
09月23日 17:45
乗変申出

 ところが、実際はこのように「乗変申出証明」の扱いとなり、払い戻しを申し出た証明だけしてもらって、実際の払い戻しはJR東日本管内でやらなければなりませんでした。むしろ、この端末で乗変申出証明の赤印字ができたことの方が驚きでしたが、みどりの券売機プラスはみどりの窓口(マルス)の代替として設置されている割には意外と簡単なことができないんだなぁ…と思いました。

 窓口を閉鎖して極力サービスを落とさないようにするためには、チケットレスの割合を増やすこともそうですが、みどりの券売機プラスでできないことを減らし、窓口に行く用事を減らすことも不可欠だと思います。

 それでも機械ではどうしてもできないことが残ると思うので、みどりの窓口を残す駅については、現状維持ではなく今より体制を厚くして対処して欲しいところです。連休後半の新大阪駅窓口の混みっぷりを見てふと思いました。