今年4月から6月まで開催されている「静岡ディスティネーションキャンペーン」(以下「静岡DC」)に合わせて3日間有効の「静岡DC伊豆フリーきっぷ」が4,000円で発売されています。
発売条件は「EX予約」もしくは「スマートEX」で豊橋~博多間の駅から、熱海・三島駅まで利用した場合です。昨年発売された「愛知DCフリーきっぷ」のような早特商品縛りの条件がなくなり、だいぶ利用しやすくなっています。
フリーエリアは以下のとおりです。特急列車を利用する場合は別途特急券が必要です。(伊豆箱根鉄道線内の「踊り子」は不要)
- 伊東線:熱海~伊東
- 東海道線:熱海~三島
- 伊豆急線:伊東~伊豆急下田
- 伊豆箱根鉄道:三島~修善寺
- 東海バス:修善寺駅~天城峠~河津駅、修善寺駅~土肥温泉~下田駅
きっぷ名に「伊豆」が入っているので鉄道は網羅していますが、それを補完するバス路線がちと貧弱です。東海バスの伊東市内の路線や伊豆箱根バスは利用できません。
東海バスの下田市内の路線も首都圏で発売している「南伊豆フリー乗車券」と比べても手薄なのは一目瞭然です。静岡DCは県を挙げての観光キャンペーンですから、もう少し頑張って欲しかった感はあります。
購入するためにはIC利用の場合は入場時の改札機から吐き出される「EXご利用票(座席のご案内)」を、きっぷの場合は引き換え時に交付される「ご利用票」を窓口に呈示する必要があります。
購入すると「ご利用票」はこのように押印されて返却されます。発売可能なのは「EX予約」もしくは「スマートEX」を利用した人数分限りで1回のみです。熱海・三島駅に到着した当日もしくは翌日から使用開始になります。
きっぷは意外や85mm券でした。当然自動改札機は使えるものだと思い、伊豆箱根鉄道の改札機に突っ込んでみたところ、見事に弾かれました。券面かご案内券に一言書いといて欲しいものです。
私は三島→修善寺→下田→熱海の回り方で利用しました。修善寺駅からバスに乗って天城峠に向かい、徒歩で天城越えをしました。途中、歌詞にも出てくる「浄蓮の滝」を通りかかってテンションが上がりました。その後、河津ループ橋を通って河津七滝を見て、河津・下田に抜けて特急「踊り子」で帰りました。
実質1日しか使いませんでしたが、東海バスと伊豆急の運賃が高いため、損しない程度には使えました。
【ひとこと】
平成25年10月で「伊豆フリーQきっぷ」が発売終了になって以来、列車と伊豆全体のバス・鉄道が利用できるきっぷがなく、以降JR東日本が東伊豆、JR東海が西伊豆という縄張りが明確化された印象です。このきっぷはバスのフリーエリアについてはイマイチだと思いますが、西伊豆・東伊豆が両方使えると言う点で意義があったと思います。
使い勝手:★★★☆☆
お得感:★★☆☆☆
当日発売:あり(熱海・三島駅に到着した当日か翌日)
小児用:あり
【補足:2019/7/23】
静岡DC終了に伴って発売終了しましたのでカテゴリーを追加しています。