名古屋駅の「復路専用乗車券」の常備券が昨年の今ごろになくなったという報を耳にしました。
きっぷヲタ界のごく一部では大きな悲しみをもって迎えられました。もっとも、JR東海はJRグループの中で真っ先に手売りのきっぷを駆逐し、今では簡易委託駅にすらマルス端末を置くような会社です。名古屋駅のほとんどの改札口にはマルス端末があってきっぷの発券ができそうだったので、私個人的にはなくなる可能性は高いと思っていました。
昨年夏に名古屋へ帰省した際に、利用機会があったので試してみました。条件を満たす乗車券を用意し、名古屋駅の改札口の係員に下車したい旨を伝えました。そうしたところ、今日明日中に再乗車するか確認されたのち、改札にあるマルス端末を操作し金山~名古屋の往復乗車券が発券され、往復運賃340円支払いました。
こちらが改札口で発券された往復乗車券です。復路専用乗車券ではないですが、効力はほぼ同じです。
個人的には「名古屋駅桜通改札」という発売箇所表記が熱いです。名古屋駅に他にも新幹線北・新幹線南・中央・中央北・太閤通南・広小路と6箇所改札口があるので、それぞれの発売箇所が表記されることになろうかと思われます(近鉄乗換改札はどうしてるんでしょうね??)。
往路片はここで回収となるところでしたが、ダメ元で頼んでみたところ貰えました。発券したばかりのきっぷに穴あけされ無効印が押されるのは不思議な感じがしました。名古屋駅から利用再開する場合は復路片で入場することになります。
用意した元の乗車券には右上に「金山駅下車代 名古屋」の印を押されました。金山駅の途中下車印を名古屋駅で代わりに押したという意味の印です。札幌駅や京都駅にも同様のものがあります。
なお、朝の9時前後は締切作業をやるようで、改札のマルス端末が利用できなかったことがありました。そのため、この券が欲しい場合はその時間帯は避けたほうがよさそうです。その場合は金山~名古屋間の片道運賃170円だけ支払って改札外に出ることになります。