伊勢鉄道のローカル列車はワンマン運転で、1往復の玉垣発着の入出庫便を除きすべて四日市~津間の運転で、JR線(四日市〜河原田間)に乗り入れます。
ワンマン運転なので、運賃の支払いは車内で行います。これはJR駅に到着した際も同じです。
下り列車で津駅に到着した際は津までの運賃を車内で精算して精算済み証を渡されます。上り列車で南四日市・四日市駅に到着した際は着駅(四日市で名古屋方面に乗り換える場合は最終目的地まで)まで運賃を精算した上で、車内で河原田からのJR線の乗車券が発売されます。
この時は伊勢鉄道・鈴鹿駅から無札で乗って四日市駅到着時に四日市で下車する旨を申告し、鈴鹿~四日市間の運賃を合わせて支払い、この「特殊連絡乗車券」なるものを貰いました。四日市駅で降りる際にはこれを改札に出します。
券面に「河原田から最下段の運賃又は区間有効」と記載があるので、「特殊連絡乗車券」と言いつつも河原田→200円区間(四日市・加佐登相当)のJR単独の乗車券というのが実体です。
この券は準片と呼ばれる様式で、平成一桁の前半までは車内精算でソコソコ利用されていました。現在こうして常用しているところは珍しいです。最下段は760円区間(名古屋駅相当)です。