「AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス」は以前紹介した「AIRDO20周年きた北海道フリーパス」と同様にJR北海道とAIRDOがタイアップしたAIRDO就航20周年の記念商品です。
「ひがし」の名のとおり道央・道東エリアの特急列車の自由席が利用できました。新千歳・旭川空港のほかに帯広・釧路・女満別空港の到着便で購入できました。
「きた」にもあった旭山動物園の入園券と空港からのバス運賃の割引の特典はいずれも「ひがし」にもありました。空港バス運賃の割引は旭川空港に加え、帯広空港と釧路空港も対象でした。
「ひがし」の価格は大人用が5日間有効で15,500円、25歳以下のU25用は12,000円と「きた」より有効日数が多い分少し高めでした。
フリー区間は以下のとおりでした。
- 函館線:小樽~旭川
- 千歳線:新千歳空港~南千歳~白石
- 石勝線:南千歳~新得、新夕張~夕張
- 根室線:滝川~根室
- 富良野線:旭川~富良野
- 石北線:旭川~網走
- 釧網線:東釧路~網走
3月31日で廃止になった石勝線夕張支線が含まれていました。こうしてフリーきっぷの券面に路線が表現されたのはこれが最後でしょう。
まず、3月29日のAIRDOの飛行機で釧路入りし、国内最後の炭鉱鉄道で3月末で運行休止となった太平洋石炭販売輸送臨港線の貨物列車を撮影しました。太平洋石炭販売輸送は太平洋炭礦の後身である釧路コールマインの石炭を輸送していましたが、トラック輸送に切り替えるため休止となりました。その後、臨港線は6月末に廃止され、設備の撤去が始まっています。
30日には夕張に移動し、石勝線夕張支線の最後の2日間を見届けてきました。仕事の都合で最終列車まで見届けることはできませんでしたが、乗って集めて撮って一通りのことができ、限られた時間の中でできることはできました。
31日の帰り際には航空自衛隊千歳基地の片隅に駐機していたB747-400の2機の政府専用機を見てきました。この日を以って退役し、後継のB777-300ERに役目を譲りました。退役後もしばらくこの場に留まっていましたが、5月と6月にそれぞれ売却先であるアメリカに旅立ちました。現在は中古機として売りに出されているそうです。
こうして3月末で発売終了するきっぷを利用して、3月末でなくなるものを見届けるという旅ができました。
その後、4月からは「20周年」が取れた「AIRDOひがし(きた)北海道フリーパス」が発売されています。発売条件や価格は20周年の時と同じで空港バスの割引特典は残っていますが、旭山動物園関連の特典はなくなっています。やはり「20周年」のお得感は大きかったです。