くしろ湿原ノロッコ81・82号
◆種別:普通
◆区間:釧路~川湯温泉
「くしろ湿原ノロッコ」は平成元年6月24日から毎年初夏~秋にかけて運転され、今年で運転開始30周年を迎えました。運行当初は貨車から改造した車両でしたが、平成10年に今の客車ベースの車両に置き換えられています。
今年は30周年を記念して、ヘッドマークやサボは30周年記念バージョンとなり、沿線と連携したおもてなしやイベントが開催されています。また、今シーズン初日の5月25・26日は普段釧路~標茶間の運転のところを釧路~川湯温泉間に延長され、81・82号として運転されました。
川湯温泉延長運転は「SL冬の湿原」でもありましたが、「くしろ湿原ノロッコ」では近年ほとんど実施されていませんでした。
この列車は「えきねっと」には対応していないので、1ヶ月前の発売日には久しぶりに駅の窓口に出向いて10時打ちをお願いして無事取れました。直後は1ヶ月前の「のぞみ」の申込書を持った爺だったので、ちょっと並ぶのが遅かったら敗北確定でした。
当日の乗車率は7割ほどでした。しかし、延長運転限定の乗車証明書目当ての転売ヤーが指定券の束を持っていたので、死に席になっていた部分も多く、乗りたくても指定が取れずに諦めた人もいたのではないかと思います。
JRとしてもその分の乗車券が売れないことによる機会損失になっています。JR東海のように何枚指定券を持っていても乗車証明書は1人1枚として毅然とした態度で対応するか、いっそのこと乗車証明書なんて無くしてしまってもいいと思っています。
釧路~標茶間は定期運行の区間ですので、いつものように釧路湿原の中を走り雄大な湿原の景色を楽しみました。臨時運行の標茶~川湯温泉間は一転して牧草地で、普段ノロッコでは見られない湿原とは違ったのんびりとした風景を見ることができました。
天気も良くてそれなりにいい景色だったので、たまにはこうして川湯温泉への延長運転をして欲しいところですが、釧路~標茶間を2往復してたくさんの観光客を運んだ方がJRとしては儲かるでしょうから、それも期待薄な感じがします。
ちなみに翌26日は北海道(特に道東)の記録的な高温により線路温度が上昇したため、ノロッコ自体が運休となっています。結果的に川湯温泉まで延長運転されたのは25日だけとなりました。乗ることができてよかったです。