続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

EX往復割引

 平成29年9月のEX予約のサービス改定に伴い、片道601Km以上の区間を往復利用する場合に乗車券部分に往復割引が適用される「EX予約サービス(往復割引)」が利用できるようになりました。ここでは便宜的に「EX往復割引」と略します。

 利用条件や特徴は以下のとおりです。

  • 片道601Km以上の同一区間を往復利用する場合に発売。
  • 予約は片道だけでもできるが、決済は往復一括。
  • 復路の利用日は購入時において1ヶ月先まで選択可能。
  • 往路だけ先に受け取って、復路は後から受け取りでもOK。
  • きっぷ受け取り前の変更は何度でも可能。
  • 往路と復路で設備が異なってもOK。
  • 往路利用開始後に復路のみの払い戻しも可能。
  • 片道から往復割引への変更(逆も)は不可。

 往復乗車券であれば片道の有効日数×2の連続した日数分に有効(片道5日間有効であれば往復は10日間有効)となります。「EX予約」の予約変更は最初の購入日から3ヶ月先まで何度でもできるので、「EX往復割引」の復路出発日は理論上往路出発日の3ヶ月先まで引っ張ることができ、飛行機のオープンチケットに近い扱いです。ここが往復割引乗車券とe特急券と併用する場合との大きな違いです。

 ただ、「EX往復割引」で日帰りしない場合の往路を1ヶ月+7日前の事前予約を行うと、いったん復路も往路と同日で購入する必要があります。その場合、後日復路乗車日発売開始後に変更する必要があるんですが、こちらは1ヶ月前の10時からしか購入できず事前予約が利用できないのは不便に感じました。 


 以前の記事で私個人的には利用することはないと言っちゃってましたが、その半年後に(嫁が)利用することになりました。

 お盆の帰省で新幹線を利用するときはいつも「EX早特21」を利用していました。ただ、今回は予定が変わる可能性があったので、直前まで変更の自由が利く「EX往復割引」にしました。新横浜~小倉間だと「EX早特21」が17,000円で「EX往復割引」が18,690円と価格差がそれほど大きくなかったというのもあります。結局は往復いずれも予約変更することはなく、当初予約どおり利用しているんですが。

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 通常の往復きっぷであれば、往路片に金額は印字されず、復路片に往復合算分の金額が印字されますが、このきっぷは「往復割引」でありつつもそれぞれの券片に片道分の運賃+料金が印字されています。

 また、通常の往復きっぷのような「ゆき」「かえり」という印字はなく、券片の上部に「EX予約(往復)」と、下段に「片道のみの払戻時は通常と手数料が異なります」の文言が印字されているのが独特です。往路使用後に復路の払い戻しをしようとすると、発売額から無割引の往路分に手数料を加えた額になるため、純粋に半額返ってくるわけではないことを強調したものと思われます。