しなの鉄道は車掌の精算業務用にレシート券が発券される車発機を使用していました。ところが、2015（平成27）年3月の北しなの線開業を機に使用を取り止めて紙の補充券に移行（逆行？）しました。
こういった新線開業や運賃値上げの際には車発機のデータを更新する必要がありますし、端末本体についても端末代金に加え保守費用がかかり、さらに保守期限が到来したら交換する必要が生じます。こういった費用は小さな会社にとっては大きな負担になります。
紙の補充券だと誤発券のリスクや金額の集計の手作業が発生しますが、車発機の維持・交換費用と人間による「リスク+手間」を天秤にかけて判断した結果、補充券に戻すという経営判断をしたのでしょう。
実際の補充券はこのような地図式のものです。しなの鉄道の全駅としなの鉄道からの連絡運輸範囲内にある全駅が記載されていて、発駅と着駅に〇を付ける方式です。この券の場合は長野→信濃浅野間になります。「青春18きっぷ」を所持していたので、しなの鉄道部分の別途精算部分に豊野～信濃浅野間のＪＲを付け足して連絡券にしてみました。
しなの鉄道はＪＲに乗り入れる篠ノ井～長野間を含め全線でワンマンカーが導入されており、車掌が乗務していない列車が多々あります。最初はツーマンでも途中駅で車掌が降りてワンマンカーに化ける列車もあります。朝夕の列車によく乗務しているのでねらい目です。なお、長野駅から北しなの線を経由して飯山線へ直通する列車にはしなの鉄道の車掌は乗務していませんのでご注意ください。
