続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

2020

 今年1月1日~3日の3日間限定で、JR四国全線の特急列車自由席が1日利用できる「お正月四国堪能きっぷ」が発売されました。これだけでは別になんでもないんですが、驚きだったのは2020年にちなんで1日2,020円というとんでもない価格でした。

JR四国やりやがった... ( ゚д゚)

 そのプレスリリースを見たとき率直にそう感じました。似たような効力の「バースデーきっぷ(自由席用)」は3日間で9,680円で、1日あたり3,227円です。それよりもさらに1,000円以上安いというヤケクソとしか思えない価格でUターンラッシュが始まろうかという時期にブチ込んできたからです。

 発売期間は12月3日~20日で、発売箇所は公式web上の「JR四国ツアー」の通信販売のみでした。通信販売なので送料が別途420円がかかり実質2,440円でした。ちなみに複数枚同時に購入してもきっぷ1枚あたりに送料420円がかかったようです。 

 フリーきっぷの発売を通信販売限定に絞るのは昨年GWに発売された「10連休四国満喫きっぷ」以来続けられている手法で、昨夏に発売された「夏休み四国満喫きっぷ」に続く第3弾となります。

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 通信販売なので発売箇所表記は「四国販セ」となります。通信販売限定ですので、このきっぷでこれ以外の発売箇所はないと思われます。

 私は別府から宇和島運輸フェリーで八幡浜に上陸後、このきっぷを利用して八幡浜→松山→児島→高松→徳島と四国を西から東に割とシンプルに横断しました。八幡浜~松山間の運賃+自由席特急券が2,500円なので、最初の乗車だけで元が取れています。

 1月3日はUターンラッシュのピークが始まろうかとしていた時期でした。ただでさえ利用客が多い日に、1日特急自由席乗り放題なんてこんなイカレた(褒め言葉)きっぷを出してしまってはとんでもない混雑になるんじゃないかと想像しました。

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しおかぜ24号観音寺駅発車直後の状態 2020/1/3

 実際、最初に乗車した「宇和海16号」も松山で乗り継いだ「しおかぜ24号」も自由席は立ち客はいました。でも、多いには多かったんですが、通常の帰省ラッシュ並みの混雑で、フリーきっぷの影響を特に感じたかというとNOです。最後に乗車した「うずしお27号」はガラガラでした。

 これは販路を通信販売のみに絞ったため、帰省ラッシュに影響を及ぼすほど売れ過ぎなかったんじゃないかなと思いました。私のような遠方の人間にとっては通信販売があるのはありがたいですが、地元の人にとっては身近に駅があるのに通信販売でしか買えないと、逆にめんどくさがって敬遠するんじゃないかという気がしました。

 実際に利用していてこんなに安くして大丈夫なんかいな?と思いました。自社が儲けることには拘らず、遠方からこのきっぷを使うために四国を訪れて、食事や宿泊に金を落としてもらえればいいということであれば多少は貢献できたかもしれませんが。