続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

ゆるキャン△梨っ子

ゆるキャン△梨っ子

◆種別:急行

◆区間:静岡~甲府

 今年2月1・2・8・9日の4日間、山梨県や身延線沿線自治体が行うイベントに合わせて、静岡~甲府間で急行「ゆるキャン△梨っ子」号という列車が運転されました。

ん?ゆるキャン...どこかで聞いたぞ??

 と思って記憶を辿ってみました。昨年乗車した急行「しだれ桜の里みのぶ」号の車内に「ゆるキャン△」に関係した展示物があったのを思い出しました。

 「ゆるキャン△」は女子高生たちがキャンプやキャンプ場へ行く行程を楽しむさまをゆるやかに描いた作品です。山梨県の身延線沿線にある高校に通っているという設定になっています。末尾の△はテントのピクトグラムを表すだけで、読まないそうです。漫画だけでなく、アニメや実写ドラマが放映されていました。

ゆるキャン△梨っ子
(下り・甲府行)
  停車駅   ゆるキャン△梨っ子
(上り・静岡行)
8:31発 静岡 15:05着
9:04発 富士 14:08発
9:53発 内船 13:25発
10:08発 身延 13:09発
10:28発 甲斐常葉 12:56発
10:41発 鰍沢口 12:41発
10:49発 市川大門 12:37発
11:29着 甲府 12:00発

 ダイヤはこんな感じでした。静岡からも甲府からも利用しやすい時間帯に設定されています。普段、普通列車しか停車しない甲斐常葉(かいときわ)駅に停車し、特急「ふじかわ」が全列車停車する清水・富士宮・下部温泉・南甲府は通過するというちょっと変わった停車駅の設定でした。

 甲斐常葉に停車する理由は当初はわかりませんでしたが、どうせならきっぷに甲斐常葉を絡ませたいと思いました。

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 列車名に△が入ったのはおそらく初めてだと思います。指定は1ヶ月前の10時打ちで瞬殺される人気でした。私のような鉄ヲタだけでなく、アニメのファンの聖地巡礼や両方を兼ねている人もいて、普通のヲタ列車以上に競争率が上がった感はあります。当初は別の日を10時打ちで確保していたんですが、2月1日に変更し放流しました。

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ゆるキャン△梨っ子号:身延線・内船駅 2020/2/1

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ヘッドマーク

 車両は静岡車両区の373系でした。ヘッドマークは列車限定の特製のものだそうです。セミコンパートメントの座席は発売されず、「ゆるキャン△」に関連した展示スペースになっていました。 また、車内アナウンスはアニメの登場人物の声優のものでした。

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セミコンパートメントの展示 2020/2/1

 展示スペースも手が込んでいます。マネキンは登場人物がドラマで着ていた衣装を再現したもののようです。車内では「ゆるキャン△」の限定グッズも販売していました。原寸大のヘッドマークのアクリルスタンド(14,300円)は速攻売り切れていました。

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ゆるキャン△梨っ子号のシートカバー

 シートカバーはこの列車のための描き下ろしのデザインでした。これだけなら珍しくないんですが、なんと持ち帰りOKでした。途中駅から乗車しても係員が新しいシートカバーを用意してくれるという至れり尽くせりぶりでした。

 それにしてもJRグループの中でもとりわけお堅いイメージのあるJR東海がアニメとコラボした列車を運転しここまで協力するなんて、びっくりでしたし時代は変わったなと感じました。

 ちなみに甲斐常葉駅に停車した理由は、女子高生たちが通う「本栖高校」のモデルの下部中学校(廃校)が近くにあり、その日はイベントが開催され一般開放されていたためでした。ドラマやアニメの予備知識はほとんどなかったので、人の流れに付いて行ってなんとなく眺めただけでしたが、後で実写ドラマ版をAmazonPrimeで一気に見て、初めていろいろと繋がりました。(続)