山陽線・兵庫駅からは支線(いわゆる和田岬線)が分岐しています。兵庫駅の高架下の独立した1階のホームから発着し、直接山陽線と行き来できない構造になっています。
和田岬駅は無人駅のため、兵庫駅に無人の中間改札を設置し、そこで乗車券の確認を行っています。山陽線から和田岬線に乗り換える際には、和田岬着の乗車券はここで回収され、交通系ICカードであれば和田岬駅までの運賃が差し引かれます。
こうして和田岬着のきっぷを持って帰りたい場合は、兵庫駅の改札で処理をしてもらってから、遠隔操作で改札を開けてもらう必要があります。
逆に和田岬駅から兵庫駅に到着しこの中間改札を通る際は、和田岬発の乗車券や交通系ICカードに和田岬駅からの入場記録が入ります。
なお、和田岬駅から無札で乗車した場合については兵庫駅の中間改札手前にある券売機で和田岬駅からの乗車券を発売します。
その券売機で発売されたきっぷです。100Km以内の近距離券と入場券を発売していました。兵庫駅構内で無人の和田岬駅の入場券を発売しているなんて面白いなと感じました。おそらくこの入場券で兵庫駅の中間改札は通れないでしょうから、ほぼ記念用途なんだと思います。
その券売機でICカードのチャージもできたので、ついでにチャージして履歴印字を試してみました。チャージした利用駅はさすがに兵庫駅だろうと思いましたが、こちらも和田岬駅になっていて驚きました。兵庫駅中間改札の外は和田岬駅構内という扱いなんでしょう。
和田岬線は和田岬駅付近の工場への通勤輸送がメインなので、朝晩の運転となります。平日ダイヤだと兵庫発9:10の次が17:16になります。そのため、日中に電車がない時間帯は兵庫駅の中間改札は閉鎖されています。
阪和線から103系が姿を消し、スカイブルーの103系が走るのはここだけになりました。いつ姿を消してもおかしくないので、記録がてらまた本数の多い平日に訪れてみたいところでです。