今年3月にJR九州の笹原・春日・水城の3駅にオペレーター対応のMV50型「アシストマルス」が設置されました。JR九州では初の導入です。昨年4月に発表された「中期経営計画」の中で「今年度(2019年度)以降の導入」が明記されていたので、その計画通りだったと言えます。
ちなみにJR四国でも今月から導入されたのでJR6社で出揃いました。各社で「アシストマルス」の愛称が異なります。
会社 | 愛称 | 導入年 | エド券 発券 |
---|---|---|---|
JR北海道 | 話せる券売機 | 2019年 | 〇 |
JR東日本 | 話せる指定席券売機 | 2020年 | × |
JR東海 | サポート付き券売機 | 2017年 | 〇 |
JR西日本 | みどりの券売機プラス | 2015年 | × |
JR四国 | みどりの券売機プラス | 2020年 | × |
JR九州 | ど~ぞ | 2020年 | 〇 |
(エド券発券 〇:一部駅で発券可 ×:発券不可)
...JR九州のネーミングはなんなんでしょうね?よく言えば形に囚われず自由、悪く言えば適当でしょうか。
当初はGWの嫁実家(北九州市)への帰省のついでに見に行くつもりで計画していたんですが、緊急事態宣言発令中はさすがに身動きが取れず、解除後の6月下旬にまでずれ込みました。訪れたのは鹿児島線・笹原駅(西口)です。笹原駅はあのヤマダの実家最寄り駅だったりします。
オペレーター対応できっぷを買いたいと思ったので、株主優待券を仕込みました。オペレーターに繋がるまで多少待ちましたが、特段問題なく買えました。発売箇所表記は「笹原駅AMV50」になります。JR北海道も同じくAMVという表記でした。
また、これまでのJR九州内のMV50型ではなかったエドモンソン券を発券する機能があります。
同様にエドモンソン券が発券可能なJR北海道・東海と同じような様式で近距離乗車券が発券できます。
入場券はJR東海では発券できる駅があります。JR北海道でも発券できる駅があるらしいと伝え聞いていますが、私自身は未確認です。
往復券はJR東海では発券でき、JR北海道では発券できる駅は今のところないと思います。笹原駅では近隣の主要駅のみの対応でした。
あと、筑肥線までの福岡市営地下鉄(博多-姪浜)経由の通過連絡券も発売していました。ただ、同じく「ど~ぞ」が導入された水城駅にはないそうです。
笹原駅でちょっと問題だなと思ったのはこの券売機の配置です。既存のICカード対応可能な多機能券売機を撤去した跡地に「ど~ぞ」を設置しています。
この写真を撮っているすぐ背後に現金専用の簡易券売機が新たに設置されていますが、真っ白の筐体が目立たないため素通りする人が多いです。
そのため、「ど~ぞ」で近距離きっぷを買う人が多いんですが、ICカードでの決済もチャージもできないため戸惑っている人を短い滞在時間の間に何人も見ました。「ど~ぞ」の左側は壁で、これ以上のスペースはありません。多機能券売機を置き換えてまで「ど~ぞ」を設置する必要があったのかは少々疑問です。
とはいえ、「ど~ぞ」を設置したのはみどりの窓口の短縮もしくは閉鎖も見越してのものだと思います。仮にみどりの窓口が閉鎖されてしまえばスペースが空くので、多機能券売機を再設置することも可能ですが...。
今のところ「ど~ぞ」の設置駅は3駅のみです。これから「ど~ぞ」がどういう増え方をして、みどりの窓口の数がどう推移していくのか注目しています。
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