北九州市の遊園地スペースワールドが2018(平成30)年の元旦に閉園して2年が経ちました。経営難が直接的な理由ではなく、運営会社と土地所有者の新日鉄住金(現:日本製鉄)との土地の賃貸契約の更新が不調に終わったためと言われています。
閉園後ほどなく遊具の移設や建物の取り壊しが始まり、現在ではそれが完了し更地が広がっています。跡地には再来年イオンモールができる予定です。
スペースワールドのフリーパス引換券と往復のJR線がセットになった「スペースワールド割引きっぷ」というものが発売されていました。大人・小児用だけでなく、フリーパスの設定に合わせたシニア用や学生向けの「スペースワールドキャンパスきっぷ」というものも発売されていたようです。
こちらは直方発の「スペースワールド割引きっぷ」です。往復普通列車利用です。これにフリーパスの引換券がありました。
当時の直方~スペースワールド間の往復運賃が1,300円で、スペースワールドのフリーパスが大人4,200円でしたので、5,500円相当のものが4,510円という近距離にもかかわらず割引率の高いきっぷでした。復路片は折尾で下車して前途放棄していますが、それでも損はしていません。
ほかにも博多や別府・大分、長崎、熊本、鹿児島中央といった遠方からの特急利用タイプのものもありました。長崎、熊本、鹿児島中央発については博多~門司港間がフリーエリアに設定されていたようです。
JR九州はこういった往復JRとテーマパークの入場券がセットになったきっぷが多く設定されていた印象があったんですが、最近ではマリンワールド海の中道とグリーンランドの2つだけになっています。ハウステンボスですらなくなっています。新型コロナの影響で遠方への外出が憚られる雰囲気がある中、こういった近場を手軽に利用できる商品は重宝するように思います。
この記事は以前書いたスペースワールド発の特急券の記事の続編です。1年半経ってようやく完結し少し肩の荷が下りました。決して忘れていたわけではないんですけどね…。