九州新幹線・新玉名駅は熊本県玉名市にあり、2011(平成23)年3月に開業しました。隣の新大牟田駅とともに九州新幹線では在来線との接続はない新幹線単独駅です。
鹿児島線・玉名駅から直線距離で4Kmほど内陸にあります。玉名駅と新玉名駅(南口)の間に玉名市街があり、両駅は市街地を経由して九州産交の路線バスで結ばれています。どちらかと言うと南口がメインで、国道のバイパスやスーパー・家電量販店があります。
片や北口はこんな感じで、見事に田んぼのど真ん中にあります。北口周辺には駐車場以外は何もありません。
新玉名駅のここ3年の乗車人員は1日600人台前半で推移していて、2018年度比較では九州新幹線では新水俣、新大牟田の次に乗車人員が少ない駅です。駅の立地の悪さと1時間に1本という停車本数の少なさが災いしてる感です。
先日、「みんなの九州きっぷ」を利用して初めて新玉名駅に行ってきました。夕方に到着した列車でしたが、降りたのは私だけでした。
新玉名駅では2016(平成28)年4月からコスト削減を目的として、新幹線駅では初めてのホーム無人化が実施されています。そのため、ホームドアの開閉は車掌が車内からリモコンで操作します。発車する際はこのようにホームドアを先に閉めてから後で車両のドアを閉めるようです。
せっかく新玉名駅で降りた記念に帰りの指定券を引き換えました。肝心のところにがっつり筋が入ってますが...。みどりの窓口の係員は1人で改札兼務で、ホーム事務室の要員は4年前からいないので、新幹線駅でありながら田舎の業務委託駅のごとく1人勤務だった模様です。正直コスト削減のためここまでやってしまうとは驚きでした。
新幹線ホームの無人化は新玉名駅を皮切りに九州新幹線各駅に広がり、この記事を書いている時点で新幹線ホームが有人なのは新鳥栖・熊本・鹿児島中央の3駅だけ(博多はJR西日本管轄)になりました。安全性が保てる範囲内でのコスト削減には反対しませんが、くれぐれも安全性は疎かにしないで欲しいものです。