続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

信濃大町トクだ値

 昨年3月のダイヤ改正での中央線特急が全車指定席化され、特急料金の体系が大きく変わったことは以前の記事でまとめました。

 特急料金は近距離の自由席を除き全体的に安くなったんですが、個人的には一緒に実施された「えきねっと」の「トクだ値」の改悪が痛すぎました。

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 それまで、「トクだ値」は前日でも空きさえあれば35%割引のきっぷを買うことができましたが、それが10%割引に縮小されました。13日前まで購入すれば30%割引になる「お先にトクだ値」が新たに設定されましたが、割引率が高くても13日前までに予定を決めないといけないというのはやはりネックになります。

 ただ、一つだけいいこともありました。これまで松本発着までしかなかった「トクだ値」に豊科~南小谷間各駅の発着が追加されたことです。

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 こちらは先日利用してきた新宿~信濃大町間の「お先にトクだ値」です。30%引きなので正規の運賃+特急料金が7,390円のところ、5,160円まで安くなっています。

 大糸線直通の「あずさ」は定期列車1往復(5号・46号)が設定されています。「トクだ値」の設定が松本までしかなく、大糸線内まで通しで乗車する場合は無割引の乗車券+特急券を買い足す必要がありました。今まで設定がなかったのが不思議なぐらいです。

 個人的には新宿(+東京・錦糸町)以外に立川・八王子発着の「トクだ値」を設定して欲しいです。それに伴って安くなることを期待しますが、私のように八王子発着でしか利用しない客の場合、新宿~八王子間は発売済みでありながら空席になります。全車指定席化に伴って新宿~立川・八王子間だけ利用する近距離客も指定席を取らざるを得なくなっていますから、そういう人も席を確保しやすくなるんじゃないかと思っています。

【補足:2024/4/9】

 中央線特急の乗車券付き「トクだ値」は2024年3月末で発売終了し、チケットレスの特急料金のみの割引「トク割」に移行しました。信濃大町発着の乗車券付き「トクだ値」はわずか5年間の発売でした。