10月末で京葉線・海浜幕張駅のみどりの窓口が閉鎖になり、「話せる指定席券売機」に置き換えられました。海浜幕張と言えば幕張メッセや千葉マリンスタジアムのような万単位の人が集まる施設があるだけでなく、大規模なオフィスビルも多くあり(私の前職の事務センターもありました)、乗降客は多いです。2019年度の乗車人員は1日約68,000人で千葉県内のJR駅で6位、京葉線内で2位の数になります。
みどりの窓口が閉鎖になるような駅はだいたい1窓しかない駅ですが、海浜幕張駅は2窓ありました。2窓から1窓に減らすなら分かるんですが、それを経ずに一気に閉鎖してしまうのはかなり乱暴な印象を受けました。
海浜幕張駅のみどりの窓口の様子です。私が訪れたときは営業時間内にも関わらず、窓口は両方とも閉められていました。その代わり、誘導の係員がブース内にいて、用件を聞いて半強制的に指定席券売機へ誘導していました。指定席券売機で対応できない用件の時だけ係員が窓口を開けて対応していました。
混雑時だとか、みどりの窓口の営業時間外だとか、みどりの窓口がなくなった後だったらまだ話は分かるんですが、営業時間中で混雑していない状態です。所定の営業時間中は窓口で利用客への対応をすべきです。
この対応は9月末にみどりの窓口が閉鎖された中央線・岡谷駅でもやっていました。支社が異なる駅で同じことをしていたので、本社からの指示なのかもしれませんが、水際作戦まがいのやり方で利用客を手間も時間もかかる方へ誘導するのはいかがなものかと思います。今後同様のことがないように望みます。
6日後、また海浜幕張駅を訪れた際にみどりの窓口の前に仮設のブースの設置工事が進んでいました。みどりの窓口閉鎖後、跡地を券売機設置スペースに造り替える間、仮で指定席券売機を設置する場所として使うと推測しました。
みどりの窓口の閉鎖と前後して仮設ブースに設置された4台の指定席券売機です。右2台が「話せる指定席券売機」です。千葉支社管内では初、首都圏でも根岸線・磯子駅に次いでの導入です。一つの駅に2台設置されたのはJR東日本では初です。
海浜幕張駅の入場券はタイミングをずらして2窓とも買えました。入場券だけ買うのは憚られたので、別の仕込みのついでに頼みました。「話せる指定席券売機」も含め指定席券売機にはいずれも入場券口座はありません。
正直、海浜幕張ほどの利用客があっても、みどりの窓口がなくなってしまうことは驚きを禁じえませんでした。また、2つ隣の稲毛海岸駅でも同タイミングでみどりの窓口が閉鎖されました。10年ちょっと前までは京葉線全駅にみどりの窓口がありましたが、これで新木場・舞浜・新浦安の3駅にまで減りました。
ちなみに今月から海浜幕張駅の業務は直営から子会社の千葉ステーションビルへの業務委託に変更され、新浦安駅の被管理駅に「格下げ」されています。窓口の利用状況を勘案したと言うよりは、業務委託化ありきでのみどりの窓口の閉鎖だったのかもしれません。