らくラクはりま
◆種別:特急
◆区間:大阪~姫路(1日1往復)
特急「らくラクはりま」は大阪~姫路間で平日の通勤時間帯に運転されている特急列車です。2019(平成31)年3月のダイヤ改正で登場しました。
大阪への通勤に特化した特急列車と言えば米原・草津~大阪間で運転されている「びわこエクスプレス」が挙げられますが、それを神戸・姫路方面にも設定したというイメージです。
【下り】
はまかぜ 5号 |
新快速 | らくラク はりま |
Sはくと 13号 |
|
---|---|---|---|---|
大阪 | 18:04 | 19:00 | 19:04 | 20:06 |
三ノ宮 | 18:27 | 19:24 | 19:27 | 20:30 |
明石 | 18:44 | 19:40 | 19:44 | 20:43 |
姫路 | 19:08 | 20:06 | 20:08 | 21:07 |
【上り】
新快速 | らくラク はりま |
Sはくと 2号 |
|
---|---|---|---|
姫路 | 6:12 | 6:21 | 8:14 |
明石 | 6:40 | 6:46 | 8:45 |
三ノ宮 | 6:57 | 7:02 | 9:00 |
大阪 | 7:19 | 7:21 | 9:19 |
「らくラクはりま」と直前の新快速と同じ時間帯を走る特急列車のダイヤの比較をしてみます。ダイヤが混み合う通勤時間帯を走るので、所要時間は新快速とさほど変わりません。下りはほぼ1時間間隔で特急列車があるのに、上りは2時間開いており「らくラクはりま」の時刻が早すぎる気がします。
車両は吹田総合車両所京都支所の289系です。紀勢線の特急「くろしお」で使用されている水色の帯が入った車両です。私が乗車した当時は6両のうち2両が自由席で、3.5両が指定席、0.5両(半室)がグリーン席でした。
「らくラクはりま」の運転区間(大阪~姫路間)における特急料金の比較をしてみます。指定席の正規料金は通常期の価格です。
50Kmまで | 75Kmまで | 100Kmまで | ||
---|---|---|---|---|
自由席 | 660円 | 990円 | ||
指定席 | 正規料金 | 1,190円 | 1,520円 | |
チケットレス特急券 | 990円 | 1,320円 | ||
eチケットレス | 660円 | 930円 | ||
eきっぷ | 660円 | 930円 | ||
J-WESTチケットレス | 520円 | 630円 | 730円 |
指定席だけで5種類も細分化できてしまうのが驚きでもありますが、下3つはJ-WESTカード会員限定のきっぷです。正直なところ毎日の通勤の足として使うのであればJ-WESTチケットレス程度の価格でないと厳しいと思います。
私はJ-WESTカード会員なので、ありがたくJ-WESTチケットレスを利用して上りの指定席に乗車しました。乗車したのは普通の金曜日で、同じ号車には7~8人程度しか乗っていませんでした。下車した神戸駅からもそんなにたくさん乗ってきた雰囲気はありませんでした。
新型コロナの影響で、密集を避けるという観点から、JR西日本では通勤ラッシュにおける特急列車の利用促進に力を入れています。期間限定で「定期券併用チケットレス」や「自由席2枚きっぷ」なんかを発売したり、来月のダイヤ改正で特急列車の指定席を増やしたり、新たに南草津・西宮名塩に停車する特急列車を設定したりするのもその一環です。
「らくラクはりま」については昨年7月6日の運転から自由席をなくし、全車指定席で運転されています。全車指定席化されてからの乗車率がいかほどかは知りませんが、来月のダイヤ改正では新大阪発着に延長し、新たに山陽線・大久保駅にも停車させ、さらなる利便性向上を図る予定です。