続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

力あわせるぐんま

力あわせるぐんま

◆種別:快速

◆区間:高崎→水上(片道のみ)

 今年4月~6月開催の「群馬アフターデスティネーションキャンペーンwith埼玉」(以下「群馬アフターDC」)のオープニングイベントとして、4月3日に高崎~水上間で快速「力あわせるぐんま」号が運転されました。

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 まず「群馬アフターDC」とは何ぞや?と。もともと昨年4月~6月に「群馬DC」が予定されていましたが、ちょうどその頃に全国に緊急事態宣言が発出され、観光キャンペーンどころではありませんでした。そのため、今年の同時期に仕切り直し的に開催したものです。with埼玉は埼玉県北部と秩父地方を指し、地理的・文化的に群馬県に近いので、一体で観光キャンペーンを行っています。

 そして「力あわせるぐんま」とは何ぞや?と。これは群馬県の郷土かるたである「上毛かるた」の一文にちなんだものです。「上毛かるた」とは群馬県の地理や風物、人物を読んだものです。

 私も大学に入って群馬県出身の同級生ができるまで「上毛かるた」の存在を知らなかったんですが、小学校で郷土教育の一環として習うある種「必修科目」で、学校によっては部活もあり、県下では競技会も行われているとのことです。高崎・前橋・太田・伊勢崎・富岡の出身者がいましたが、みな口を揃えてそう言っており、群馬県民にとっては切っても切れないものなんだと思います。

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力あわせるぐんま号とヘッドマーク:新前橋駅 2021/4/3

 この列車は高崎車両センターのSLのD51-498と旧型客車6両で運転されました。SL列車であるにも関わらず、列車名が「SL〇〇」にならないのは珍しいと思います。1日限り片道だけの運転でしたが、専用のヘッドマークが用意されていました。

 高崎駅で出発式が行われ、車内では群馬交響楽団によるミニ演奏会が開催されたそうですが、出発式は関係者以外は「人払い」された上に、私は渋川で降りてしまったのでミニ演奏会を楽しむこともできず、特に普段のSL列車と何も変わらない印象でした。

 なお、復路(水上発)については、通常通り「SLぐんまみなかみ」として運転されました。なぜ片道だけ設定されたのかは知る由もありませんが。