続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

関西近郊休日ぶらり旅きっぷ

関西近郊休日ぶらり旅きっぷ

 JR東日本には通年発売で2,000円台で土休日に一定のエリアが1日利用できるフリーきっぷがあります。首都圏では「休日おでかけパス」(2,720円)、長野県では「信州ワンデーパス」(2,680円)、南東北では「小さな旅ホリデーパス」(2,720円)といった具合です。JR東海にも同様に名古屋圏が利用できる「青空フリーパス」(2,620円)に静岡支社管内が利用できる「休日乗り放題きっぷ」(2,720円)があります。

  片やJR西日本は「関西1デイパス」シリーズがあります。平日も利用できますが、通年発売ではなく季節ごとにオプションの商品内容が変わる上に1日で3,600円とちょっと高めです。しかも、当日購入はできず、前日までに購入する必要があります。

 昨年9月に関西近郊に気軽にお出かけができるようなフリーきっぷとして、9月19日~12月20日の土休日の期間限定で「関西近郊休日ぶらり旅きっぷ」を発売しました。いったん発売終了したのち、今年3月13日~9月26日の間で再発売されています。

 ここで「関西近郊休日ぶらり旅きっぷ」と「関西1デイパス」の商品の比較をしてみます。 

  関西近郊休日ぶらり 関西1デイ
価格 2,500円 約3,600円
(季節により変動)
発売箇所 e5489とみどりの券売機
発売期限 利用前日まで
利用可能日 土休日 毎日
利用可能エリア JR線のみ 私鉄オプションあり
特急利用 不可 特急券別途購入で可

 前日までに購入しないといけないのは共通ですが、フリー区間がJR線のみで特急列車が利用できないため、「関西1デイパス」と比べて2,500円と割安です。

 現在発売中のフリー区間は以下の通りです。フリーきっぷのフリー区間ときっぷの発売・受取エリアが異なっています。e5489で前日までに購入したとしても、発売・受取エリア内の駅で受け取る必要があります。

  フリー区間 発売・受取エリア
東海道・山陽線 米原~上郡 山科~西明石
北陸線 米原~敦賀 なし
関西線 柘植~JR難波 加茂~JR難波
草津線 草津~柘植 なし
湖西線 全線 山科
山陰線 京都~園部 京都~嵯峨嵐山
奈良線 全線
おおさか東線 全線
大阪環状線 全線
片町線 全線
JR東西線 全線
桜島線 全線
阪和線 全線
和歌山線 全線 王寺~五条、和歌山
桜井線 全線
福知山線 尼崎~篠山口 尼崎~新三田
赤穂線 相生~播州赤穂 なし

 関西近郊を謳いつつも、あくまで都市部から周辺部への利用のみを想定し、周辺部から都市部への利用は難しくなっています。

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e5489購入・2020年バージョン

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みどりの券売機購入・2021年バージョン

 昨年発売分と今年発売分とで若干商品内容が変わりました。昨年発売分には2日間用(4,500円)がありましたが、今年発売分からはなくなりました。また、昨年は大河ドラマの関係から山陰線と福知山線は福知山までフリーエリアに含まれましたが、今年発売分ではそれぞれ園部、篠山口までに縮小され、それに伴って1日用は2,600円から100円値下げされ2,500円になっています。

ひとこと

 JR線だけが利用できて価格は1日2,500円と比較的安く、個人的にはようやくこういうきっぷが出てきたかという思いです。前日まで購入しなければならないのは相変わらずですが、e5489で仕込んでおけば遠方でも調達できます。特急券別途購入で特急列車が使えれば文句ないんですが。

 フリーきっぷのフリー区間ときっぷの発売・受取エリアが異なる例はJR北海道の「道北一日散歩きっぷ」(旭川・深川・永山の3駅のみの発売)、「一日散歩きっぷ」(札幌近郊のみの発売)やJR東日本の「あおもりホリデーパス」(青い森鉄道では不売)などありますが少数派です。一致するに越したことはありません。

使い勝手:★★★★☆

お得感:★★★★☆

小児用:あり

当日発売:なし(前日まで)