窓口閉鎖駅めぐり@五所川原
五能線・五所川原駅のみどりの窓口が今年6月末でまた閉鎖されました。翌日から「話せる指定席券売機」が稼働しています。「話せる指定席券売機」の秋田支社管内での導入は奥羽線・東能代駅以来2駅目、青森県内の駅では初めてになります。
2006/3/19 | みどりの窓口閉鎖 |
2006/3/20 | Kaeruくん稼動 |
2012/2/17 | Kaeruくん営業終了 |
2012/2/18 | 指定席券売機(MV35型)稼動 |
2015/9/30 | びゅうプラザ閉店・指定席券売機撤去 |
2015/10/1 | みどりの窓口再開 |
2021/6/30 | みどりの窓口再度閉鎖 |
2021/7/1 | 話せる指定席券売機(MV50型)稼働 |
わざわざまたと書いたのは一回みどりの窓口が閉鎖されたものの復活し、それがまた閉鎖されたからです。一連の動きをこうして年表形式にしてみると分かりやすいかもしれません。
みどりの 窓口 |
びゅう プラザ |
kaeru くん |
MV | |
---|---|---|---|---|
~2006/3/19 | 〇 | 〇 | × | × |
2006/3/20~2012/2/17 | × | 〇 | 〇 | × |
2012/2/18~2015/9/30 | × | 〇 | × | 〇 |
2015/10/1~2021/6/30 | 〇 | × | × | × |
2021/7/1~ | × | × | × | 〇 |
これを有人窓口・端末のありなしの観点から表にまとめるとこうなります。窓口施策の迷走に振り回され、15年もの間いろいろいじくり回した挙句に最終的に有人窓口はなくなったという感じです。
5年ぶりに再訪した際にはみどりの窓口閉鎖の4日前だったので、既に「話せる指定席券売機」がブース外の向かって右手に設置され、稼働を待つばかりの状態になっていました。
みどりの窓口の営業時間が7:00~18:30だったのに対し、「話せる指定席券売機」の稼働時間は6:00~22:00とかなり長くなりました。ただ、この告知の内容は少々問題があるように思います。
まず、「きっぷの購入方法変更のお知らせ」というタイトルが一見分かりにくいです。内容を読めばみどりの窓口がなくなるらしいことが分かりますが、だったら最初から「みどりの窓口営業終了のお知らせ」というタイトルの方が伝わります。
あと、オペレーター対応時間の記載がありません。オペレーター対応時間は8:00~20:00で、券売機の稼働時間より短いです。さらに「話せる指定席券売機」でできることしか書いておらず、できないことやできない場合の代替手段の案内もありません。
前にも書きましたが、こういうあいまいな情報の出し方は利用客にとって不都合な情報を隠しているように見えます。
5年ぶりに再訪したついでに入場券とその日利用するきっぷを少々購入しました。発売箇所表記尾は「五所川原駅E1」となっています。「リゾートしらかみ」の指定券は「旧えきねっと」での申し込みなので、窓口受け取りでもポイントが付与されました。
五所川原駅は五能線で唯一の直営の終日有人駅で、青森県内の五能線全駅を管理しています。みどりの窓口閉鎖前後で営業形態の変更(直営から業務委託化など)はありません。五所川原駅は青森県五所川原市の中心駅で、1日の乗車人員が791人(2019年度)は五能線で最多なので、みどりの窓口を無理になくすこともなかったんじゃないかと感じます。コスト削減のためとはいえ、相変わらずおかしなことしてるなという印象です。
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