続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

のぞみ30周年記念常備特急券

 JR東海では「のぞみ」運転開始30周年を記念して2種類の記念きっぷを発売しました。

  1. 東京・品川→新大阪の常備券の新幹線自由席特急券
  2. 東京→新横浜、新大阪→京都の乗車券と新幹線自由席特急券のセット

 1と2を両方買って既に使ったんですが、まずここでは1を取り上げます。

 JR東海の機械券でない新幹線自由席特急券は平成4年ぐらいまでは硬券がありましたが、POS端末やマルス端末の導入が進み姿を消しました。例外は伊豆箱根鉄道の特急停車駅で、私の手持ちでは平成8年まで三島発のJR-C地紋の硬券を発売していました。

 その後、修善寺駅にはマルス端末が導入され、それ以外の特急停車駅では常備券の新幹線自由席特急券を発売していました。しかし、それも平成14年末で終了しています。おそらくJR東海の常備券の新幹線自由席特急券はそれ以来約20年ぶりの発売です。

 発売額は定価と同じ4,960円で、有効期間は3月14日から4月30日まででした。有効期間はもう少し長いと選択肢が広がってありがたかったんですが...。駅での発売はせず「JR東海MARKET」という通販サイトのみでの発売となったため、一注文あたり別途送料が500円必要になりました。

 「JR東海MARKET」での注文受付期間は3月7日から4月10日まででした。サイトには「決済後1~2週間程度を目安に発送します」と書いてありました。普段Amazonやヨドバシなどのネットショッピングを利用していると、決済した当日か翌営業日には発送されるので、送料500円を取るくせに決済後1~2週間に発送なんてとんでもなく遅いと感じました。しかし、3月7日の一週間後の3月14日使用開始となっているので、実際はもう少し早く発送できるのではないかと淡い期待しました。

 私はこの券を3月18日に使うつもりで、発売初日の3月7日の夕方に注文し到着を待ちました。しかし、期待は見事に裏切られ、1週間経った14日になっても「発送の準備をしています」というステータスから動きがありませんでした。18日に間に合わないのは困るので、14日に問い合わせフォームからいつ発送してもらえるのか照会してみましたがなしのつぶてでした。

 結局、問い合わせフォームの回答ときっぷが16日夕方に届きました。きっぷは埼玉県内の印刷工場から直送されていました。私は何とか予定に間に合いましたが、14日や15日とかすぐに使おうとしていて間に合わなかった人もいたと思います。梱包・発送は日本郵便に委託したとのことですが、期限のある商品の通信販売をするにはずいぶん心許ない体制でした。次同じようなことをやるとしたら改善してほしいものです。

 使用済みの現物です。券名は「新幹線自由席特急券/のぞみ特定特急券」となっています。発行日はなく、有効期間は印刷されています。発売箇所は東京駅になっています。大人券のみの発売ですが、いちおう小児断線があります。のぞみ30周年の記念きっぷであるものの記念券っぽい文言はなく、全体的に好ましいきっぷです。

 JR東海できっぷの持ち帰りを希望するとたいていのものは貰えますが、その代わりほぼ必ず事務用パンチで穴あけされます。このきっぷはどうなるかな?と思って心配していましたが、記念きっぷだけあってさすがに穴あけはされませんでした。それどころか「どのへんに押します?」と使用済印を押す位置まで希望を聞いてくれました。きれいな形で持ち帰れてよかったです。

 私は首都圏在住だったので、東京・品川→新大阪という区間は実使用に適していましたが、住む地区によっては実使用は厳しかったと思います。30周年企画の続編として名古屋→新大阪とか京都→新横浜といった違う区間のものを発売して欲しいと思うんですが、検討してもらえないですかね?