続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

あきたホリデーパス

 「あきたホリデーパス」は期間中の土休日の1日利用できるフリーきっぷで、例年12月~2月に発売されています。冬休み期間中(12月25日~1月10日)は毎日利用できます。

 フリー区間は以下の通りです。

  • 奥羽線:院内~秋田~大館
  • 羽越線:象潟~秋田
  • 田沢湖線:田沢湖~大曲
  • 男鹿線:追分~男鹿(全線)
  • 五能線:東能代~能代
  • 花輪線:湯瀬温泉~大館
  • 由利高原鉄道:羽後本荘~矢島(全線)
  • 秋田内陸縦貫鉄道:角館~鷹巣(全線)

 三セク会社を含め秋田県の鉄道路線をほぼカバーしています。秋田新幹線を含む特急列車や秋田内陸縦貫鉄道の急行「もりよし号」を利用する場合は、別途必要な料金券を買い足すことで利用できます。

 2021-2022シーズンの発売は東北6県の観光キャンペーンに合わせて、例年より早く11月から発売しました。また、2020年には夏にも発売しています。

 こちらが今年1月に使用した現物です。なぜか「あきたホリデーパス フリーエリア」の文言が半角サイズで左に詰まっていて、見栄えがよくないです。あと、券面の路線図は北側が右に向いているためちょっと分かりにくいです。奥羽線の北限が東能代に見えてしまいます。

 仮に秋田駅からの往復だけで元を取ろうとした場合、片道1,320円(営業キロ71~80Km)以上の乗車が必要です。象潟・男鹿・能代ではこの条件は満たせず、田沢湖線は角館より先、奥羽線は柳田より南で二ツ井より北まで利用する必要があります。せっかく三セクが使えるので、三セクを絡めるのがこのきっぷのキモなのかなという感じがします。

ひとこと

 私は大館から使い始め、鹿角花輪に寄ってところどころ行ったり来たりして途中下車しつつ秋田に向かっただけで、三セクは利用しませんでした。それでも損はしない程度に利用できたと思います。

 11年前に発売された「秋田夏休みパス」というほぼ同様のフリーきっぷと比較すると、岩舘までだった五能線のフリーエリアが狭くなって花輪線は使えなくなっていますが、2回の増税を挟んでも価格は360円安くなっているので、割安感のある設定です。

 冬期しか発売しないのは需要が落ち込む閑散期対策なんだと思いますが、東北地方で発売している1日タイプのフリーきっぷはみな通年発売なので、このきっぷも通年発売して欲しいものです。

使い勝手:★★★★☆

お得感:★★★★☆

当日発売:あり

小児用:あり(半額)