藍よしのがわトロッコ
◆種別:快速
◆区間:徳島~阿波池田
快速「藍よしのがわトロッコ」は2020年10月より徳島線・徳島~阿波池田間で運転開始したトロッコ列車です。トロッコ車両のキクハ32-501は2019年秋まで高知~窪川間で運行されていた快速「志国高知幕末維新号」の車両を転用したものです。
キクハ32-501は茶色ベースに幕末の志士が描かれた塗色から、藍色のグラデーションが効いた塗色に変更されています。伴車のキハ185系もキクハ32-501に合わせた塗色になり、編成として一体感が出ています。
指定席はこのように徳島~阿波池田間で購入できますが、トロッコ乗車区間は往復とも石井~阿波池田間です。徳島~石井間は控車のキハ185系に乗車することになります。
また、他のJR四国の「ものがたり列車」と同様に号数ではなく、阿波池田行きが「さとめぐみの風」、徳島行きが「かちどきの風」となっていますが、きっぷの列車名は「藍よしのがわトロッコ」とだけなっています。
この列車の売りは徳島線と並行する雄大な吉野川の景色だと思っています。徳島線は吉野川の南側を走り、交わることがないので、吉野川の景色は片側しか楽しめません。具体的には奇数番席(1番D・E席は除く)で、阿波池田行きはD席、徳島行きはA席が進行方向向きです。
私がこの列車の指定券を購入する際に特にお願いするまでもなく、徳島駅の若い係員が気を利かせて座席表を見ながら、いい席を取ってくれました。いい仕事をしてくれたおかげで吉野川の景色をゆっくり楽しむことができました。
なお、往復とも事前予約制で特製の弁当を用意してくれるサービスがあります。これはJRの駅で食事券を発行してくれるわけではなく、指定券予約後自分で店に電話して依頼するだけの仕組みです。阿波池田行き・徳島行きともに乗車の4日前に予約が必要です。私のように前日に指定券を購入している場合はどうしようもないです。
四国と言うと一般的に温暖なイメージがありますが、この列車は山間部を走りソコソコ冷えるため、私が乗車した12月下旬はあまりに寒くて鼻水が凍りそうでした。秋から冬にかけて乗車する場合はそれなりの備えをすることをオススメします。