続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

谷川岳もぐら号特急化

谷川岳もぐら

◆種別:特急

◆区間:大宮~越後湯沢

 おそらくここ10年ぐらいだと思いますが、上越線のトンネル駅とループ線を楽しむための列車が時々運転されています。

 上越線下りの湯檜曽駅と土合駅は清水トンネルの中に駅があるので下り列車は「○○もぐら」号、上りは土合〜湯檜曽間が急勾配を下るためのループ線になっているため「○○ループ」号という列車名でした。○○には車両名が入り、かつては「風っこ」や「NO.DO.KA」が入ったこともありました。

谷川岳もぐら号:上越線・水上駅 2018/7/7

2018年の谷川岳もぐら号の指定席券

 2018年以降は○○の部分に列車名が入らず、「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」号として運転され、車両は高崎車両センターの「リゾートやまどり」が使用されるのが恒例化していました。

 時刻表を見て今年の秋にも「谷川岳もぐら」号が運転されるのを知ったので、久しぶりに乗りに行こうと思い立ち、駅まできっぷを買いに行きました。必要なきっぷをもろもろ手配してもらい、いざ支払いの段階になって「思ったより支払額が高いな」と思いましたが、そのまま支払いって帰ってきました。そして、きっぷを見て驚きました。

今年の谷川岳もぐら号の特急券

 今年の9月の運転までは快速列車でしたが、知らぬ間に特急化されていました。列車の時刻ばかりに捉われて、きっぷを受け取るまで種別が変わっていたことに気づきませんでした。

谷川岳もぐら号:高崎駅 2022/11/13

 最近までJR東日本の首都圏の多客臨の列車は185系や「リゾートやまどり」に代表されるような国鉄型車両を改造したジョイフルトレインが充当されていました。それらの車両が老朽化により廃車になっていく中、ここ1~2年は余剰となっていたE257系が投入されるようになっていました。

 それに伴って今年の春あたりから快速から特急化される臨時列車が現れ、秋にはほとんどが特急化されました。今度の正月に運転される成田臨の列車も全て特急列車です。JR東日本としては余剰の流用とはいえ車両を新しくするので、それに対する対価を利用客に求めるというのは分からんでもないです。

  快速列車 特急列車 値上がり額 値上がり率
50Kmまで 530円 1,050円 520円 98.1%
100Kmまで 1,480円 950円 179.2%
150Kmまで 1,890円 1,360円 256.6%
200Kmまで 2,290円 1,760円 332.1%

 しかし、こうして料金比較をしてみると、指定席料金に加えて距離に応じた特急料金が上乗せされるためずいぶん高くなったなぁ…ということを実感します。仮に「谷川岳もぐら」号を大宮~越後湯沢の全区間利用したらこれまでの約4.3倍の2,290円になります。

 あと、特急化された点で見逃せないのが「青春18きっぷ」での利用ができなくなることです。特急料金分の値上げとともに「青春18きっぷ」での利用を封じ、乗車券分の増収も企図したと思われます。


 「谷川岳もぐら」号は特急化された際に停車駅が大幅に整理されました。前後で比較してみます。越後湯沢以外は発時刻で表記しています。

  快速 特急
大宮 10:03 10:37
上尾 10:13
桶川 10:19
熊谷 10:43 11:07
深谷 11:02
高崎 11:32 11:35
新前橋 11:41
渋川 11:54
水上 12:30
湯檜曽 12:37 12:37
土合 13:11 13:11
越後湯沢 13:38 13:38

 高崎線内の所要時間が30分ほど短縮されていますが、高崎から先の所要時間はほぼ変更ありません。だったら高崎から先の停車駅は快速時代と同じでもよかったように思います。ちなみに高崎~水上間は新前橋も渋川も停車せずノンストップで、水上駅で長めの運転停車をしました。

 私は券面の通り高崎~湯檜曽間という比較的短い乗車でした。高崎発車時点で乗客は3~4割で、快速時代よりは明らかに減りました。でも、客単価はそれをカバーできる以上に上がっていますし、割高な特急券を買う以上はきっぷだけ買って乗らない客は減っている(はず)ので、この乗車率でも営業成績としては悪くなかったんじゃないかと思います。

谷川岳もぐら号:上越線・湯檜曽駅 2022/11/13

 車両は大宮車両センターのE257系5500番台でした。房総を走っていた500番台を改造したものです。投入されて間もないとはいえ、正直E257系が上越線を走るのは違和感モリモリでした。でも、これがそのうち日常的な光景になっていくのでしょう。

現在の湯檜曽駅駅舎 2022/11/13

旧:湯檜曽駅駅舎 2005/5/29 
Kouchiumi - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=93393009による

 湯檜曽駅は十数年ぶりに降りましたが、ロッジ風の大きな駅舎は取り壊され、出入り口だけの駅舎とは呼べないような小さな四角い建造物に置き換わっていて驚きました。四角い建造物の右手に旧駅舎の台座と階段が名残をとどめています。維持費の問題は当然あったんでしょうが、隣の土合駅のように取り壊す前に有効活用する術がなかったのかなとちょっと考えてしまいました。