9月23日に肥前山口駅が江北駅に改称されるにあたって、改称前日と当日に現地に行ってきました。
肥前山口駅のみどりの窓口の営業時間は今年3月のダイヤ改正から大幅短縮され、7:30~13:00と14:00~15:00となっています。それ以前は6:40~20:30でした。こういう最終日にきっぷの需要が見込まれる場合は営業時間を延長した例を見たことがありますが、おそらく今回はないだろうなと思い、14時過ぎに肥前山口駅へ向かいました。
私が着いた時点で先客が20人ぐらい列を作っていて、跨線橋の階段まで繋がっていました。その後も少しずつ人が増えて、最終的には30人ぐらい並んでいたと思います。
そして、営業終了の15時を迎えるとプラカードを持った係員が列の最後尾に立って、文字通り札止めにしていました。やっぱり営業時間の延長はなかったので、間に合うように行って正解でした。
最終的に私のところに順番が回ってきたのは16:40ごろでした。最終日のきっぷを買ったことは過去に何度もありますが、窓口で2時間以上も並んだのは初めてです。入場券の他にネット予約の受け取りや頼まれもののきっぷの購入をしました。
翌日、肥前山口駅なんてもともとなかったかのように、江北駅が誕生していました。1億円かけて改称を推進した町長は町の定住促進や人口減少対策をするべく、江北町という町名の認知度を上げるため江北駅に改称したとしていますが、手段が目的にならないことを祈るばかりです。
江北駅のみどりの窓口でも入場券+αのきっぷを購入しました。こちらはほぼ待たずに買えました。最終日だけでなく初日でもそれなりに価値があると思うんですけどね。どうやらマルスの券番はリセットされたっぽいですが、E-POSの券番は200番ほどしか進んでいないので肥前山口時代から続いているように見えます。
マルスの駅名は改称当日の早朝のシステム停止時間帯に旧駅名から新駅名に変更されるので、9月22日までに発券されたものは「肥前山口」となります。そのため、こんなきっぷも発券できてしまいます。
新大村駅は9月23日に開業し、肥前山口駅は9月22日までの駅名だったので、同時に存在しえないんですが、改称のタイムラグを狙ってこういうありえない乗車券が発券できてしまいます。なお、使用済みの際にあえて江北駅の無効印を押してもらいました。
ちなみにJR九州の独自端末であるE-POSはマルスと違った挙動を見せました。
こちらは9月10日に日豊線・亀川駅のE-POS機能で発券した新幹線自由席特急券です。9月23日以前の発券ですが肥前山口ではなく江北になっています。E-POSについては9月23日のきっぷの発売を開始する8月23日時点で江北駅が設定されていたそうです。ただし、乗車日を9月23日以前にするとエラーとなるようなチェックがかかっていました。
亀川駅でE-POSで江北発着のきっぷが出せないか聞いてみたところ、係員が「江北はまだ出ないんじゃないかなぁ…」と半信半疑で試してみて、「あ、出てきた」という具合に発券できたものです。E-POSでは改称駅を新駅として扱っていることが伺えます。
ともあれ、個人的にマルスとE-POSで改称駅の反映タイミングが異なるのが分かったのは収穫でした。