続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

草津→草津・四万へ

 昨年末にJR各社から今年3月18日実施のダイヤ改正の概要が発表されました。JR西日本のうめきたエリア開業関連以外は全体的に小幅な改正に留まった感はあります。

 JR東日本では吾妻線を走る特急「草津」は車両が651系からE257系5500番台に置き換えられ、「草津・四万」に改称されます。四万(しま)は沿線の中之条町にある四万温泉から取っています。首都圏では相応の知名度がありますが、全国的にはどうなんですかね?知名度を上げるために列車名に組み込んだと考えることもできますが。

 651系は特急「スーパーひたち」時代に就職活動で仙台から上京する際の足として利用していた個人的には大変思い入れのある車両ですが、登場から30年以上経って老朽化は隠せないぐらい進んでいたのは事実で、残念だけど置き換えは仕方ないのかなと思います。

草津1号(185系時代):大宮駅 2012/7/29

草津1号(651系時代):吾妻線・川原湯温泉~長野原草津口間 2014/9/21

 車両置き換えに伴って185系時代から続いていたグリーン車がなくなります。また、自由席もなくなり全車指定席になります。

 首都圏の特急列車で全車指定席化されるので、てっきり特急料金は「着席サービス」の料金が適用されるのかと思いましたが、定価のB特急料金に指定料金を加算した額で、時期によって変動します。指定席ユーザーにとっては価格据え置きで、自由席ユーザーにとっては純粋な値上げになります。

草津・四万号のリーフレット 2022/12/24

 同時に高崎線特急の「あかぎ」「スワローあかぎ」もE257系5500番台に置き換えられ、列車名は「あかぎ」に統一されます。現状「着席サービス」料金が適用されていない土休日運転の「あかぎ」も「着席サービス」料金適用となります。651系のシートポケットにはダイヤ改正での変更内容をまとめたリーフレットが刺さっています。

   50Kmまで  100Kmまで 150Kmまで 200Kmまで 繁閑変動
草津・四万 1,050円 1,480円 1,890円 2,290円 あり
あかぎ 760円 1,020円 1,580円 設定なし なし

 高崎線方面の特急で同じ車両を使用するのに、こんな感じで「あかぎ」と「草津・四万」で特急料金が違うのは正直しっくりきません。違いは「あかぎ」の方が停車駅が少し多いぐらいです。

 「着席サービス」の方が割安なので、増収を優先して「草津・四万」には適用させたくなかったのかなと思わざるを得ません。ただ、「草津・四万」については「えきねっと」で割安な特急券を発売するとのことなので、それがどういう価格設定になるか気になるところです。 

自由席特急券

グリーン券

 きっぷ趣味的な観点では定期運行の高崎線特急から自由席とグリーン席がなくなりますので、こういうきっぷが発券できなくなります。ダイヤ改正後も臨時列車ではE257系以外の車両を投入することに含みを持たせていますが、自由席やグリーン席が設定させる可能性は低いように思います。

7号車指定席

 普通車指定席は残りますがE257系5500番台は5両編成なので、7号車の指定席特急券も存在しえなくなります。吾妻線は7両編成を超える長さの電車は入線できません。まだ7両編成の185系が残っていると思われますが、さすがに多客臨に再投入されることはないでしょう。