続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

東武直通特急減便

 今年3月のダイヤ改正で東武直通特急が2006(平成18)年の運転開始以来初めて定期列車が減便されることになりました。

 今まで毎日特急「日光」「きぬがわ」が1往復、「スペーシアきぬがわ」が2往復運転されていましたが、ダイヤ改正以降は毎日運転されるのは「スペーシア日光」「きぬがわ」の1往復ずつとなり、他は臨時列車として設定されることになりました。

【現行】

列車名 発駅 着駅 運転日
日光1号 新宿(7:31) 東武日光(9:27) 毎日
スペーシアきぬがわ3号 新宿(10:31) 鬼怒川温泉(12:36) 毎日
きぬがわ5号 新宿(13:00) 鬼怒川温泉(15:04) 毎日
スペーシアきぬがわ7号 新宿(17:32) 鬼怒川温泉(19:44) 毎日
列車名 発駅 着駅 運転日
スペーシアきぬがわ2号 鬼怒川温泉(8:11) 新宿(10:18) 毎日
きぬがわ4号 鬼怒川温泉(10:39) 新宿(12:47) 毎日
スペーシアきぬがわ6号 鬼怒川温泉(15:06) 新宿(17:19) 毎日
日光8号 東武日光(16:38) 新宿(18:35) 毎日

【改正後】

赤字は臨時列車

列車名 発駅 着駅 運転日
日光21号 新宿(7:31) 東武日光(9:27) 主に週末
スペーシア日光1号 新宿(9:34) 東武日光(11:30) 毎日
スペーシアきぬがわ11号 新宿(10:05) 鬼怒川温泉(12:16) 超繁忙期
きぬがわ3号 新宿(10:31) 鬼怒川温泉(12:35) 毎日
きぬがわ13号 新宿(13:00) 鬼怒川温泉(15:04) 主に週末
列車名 発駅 着駅 運転日
きぬがわ12号 鬼怒川温泉(10:39) 新宿(12:47) 主に週末
スペーシアきぬがわ14号 鬼怒川温泉(13:40) 新宿(15:55) 超繁忙期
きぬがわ2号 鬼怒川温泉(14:55) 新宿(17:09) 毎日
スペーシア日光4号 東武日光(16:39) 新宿(18:35) 毎日
日光22号 東武日光(17:02) 新宿(19:14) 主に週末

 下りは現行「日光1号」を2時間繰り下げて「スペーシア日光1号」となり、「スペーシアきぬがわ3号」は時刻は変わらず「きぬがわ3号」となります。上りは「スペーシアきぬがわ6号」を10分繰り上げて「きぬがわ2号」とし、「日光8号」は時刻はほぼ変わらず「スペーシア日光4号」となります。

 こうして見ると定期列車の下りは午前発のみに上りは午後発のみに整理され、JR側から東武沿線への観光利用に特化したダイヤに整理された感はあります。一方で東武沿線からJR側への利用は使いにくいダイヤになりました。


 改正後の定期列車は253系と東武100系「スペーシア」1本ずつあれば事が足ります。また、超繁忙期でない多客期の臨時列車は列車名から判断するとJR車と東武車1本ずつになりそうです。

253系の日光8号:東武日光線・新鹿沼駅 2014/12/22

大宮駅に入線するスペーシアきぬがわ6号 2022/5/21

 これまで臨時列車はスペーシアが充当されることが多かったですが、連休やGWなどの超繁忙期を除きJR線に乗り入れるスペーシアは1日1往復となってしまいそうです。253系の方が製造年が新しいとはいえ、車内設備や乗り心地は東武が東武特急のフラッグシップとしてメンツをかけて製造したスペーシアの方が断然上ですから、利用客としては結構残念です。

日光とスペーシアきぬがわの特急券

 ダイヤ改正に伴って定期列車からはなくなる「日光」「スペーシアきぬがわ」の特急券です。東武完結の浅草~東武日光・鬼怒川温泉間の現在の特急料金が1,470円(休日料金)であることと比較すると、JR連絡だと二社分の特急料金を要するので割高になってしまいます。特急料金の高さも東武沿線からJR直通特急の需要が伸びなかった一因のように思います。

 ずっと神奈川県に住んでいると、東武特急に乗るために浅草や北千住まで行かなければならないのは結構な障壁でした。新宿発着の東武直通特急が新設されたことで、栃木や日光・鬼怒川に目を向けるきっかけにもなりました。この定期列車の減便がコロナ禍による一時的なものなのか恒久的なものかは分かりませんが、また元に戻ることを期待しています。