続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

ありがとう留萌本線記念入場券

 留萌本線・石狩沼田~留萌間が来月末で廃止されます。昨年12月にJR北海道は廃止される区間の駅舎をデザインした記念入場券セットを3000セット限定で発売しました。うち券番0001については留萌市に、0002については沼田町に進呈したそうです。

ありがとう留萌本線記念入場券

 発売額は短冊タイプの200円の入場券が10枚セットで2,000円でした。廃止となる真布~留萌間の各駅の駅舎をデザインした入場券が7枚、留萌線を走ったイベント列車をデザインした留萌駅の入場券が3枚という構成になっていました。

峠下駅の駅舎バージョンの表裏

 峠下駅の駅舎バージョンの裏表です。表面は駅舎の写真で、裏面は駅名標と駅の情報が印刷されています。峠下駅は無人駅できっぷの発売は行っていませんが、発行駅は峠下駅になっています。

恵比島駅の駅舎バージョンの表面

 ちょっと気になったのが恵比島駅の表面です。この建物は駅舎っぽくなっていますが、「明日萌駅」とあるとおり駅舎ではなくNHKの朝ドラで使用されたセットです。本当の駅舎はこの写真の右側にあります。こちらの方が駅舎らしい建物ですが、これを駅舎として扱ってしまっていいのかな?と感じました。

SLすずらんバージョンの表裏

 イベント列車は「SLすずらん」「増毛ノロッコ」「留萌本線開業100周年記念号」の3種類がありました。この「SLすずらん」の写真は7年前に廃止になった増毛駅で撮影されたものです。

 私は「SLすずらん」だけ乗ったことがありました。こうしてきっぷを通じて編成写真を見ると確かにこんな感じだったことが思い出されます。時間の都合で恵比島~留萌間しか乗ることができなかったんですが、全区間乗っておけばよかったです。

きっぷを台紙にセットした状態

 きっぷを台紙のポケットにセットして開くとこんな感じになります。これを四つ折りの折れ目に沿って折って保管しています。

 発売は留萌駅で12月21日から始まりました。発売が広く報道されたことや、冬休みや「HOKKAIDO LOVEパス」の利用期間中と重なったこともあり、最初の2日で半分ほど捌け、発売開始からわずか1週間後の27日に完売しました。私は大晦日に留萌に行く予定でしたが、その前に知り合いの知り合いのツテで先に入手することができました。予定通りノコノコと大晦日に出向いていたら買えないところでした。

完売を知らせる掲示:留萌駅 2022/12/31

 北海道新聞の取材に対しJR北海道は多めに用意したとのことですが、3000セットは少なすぎたと思います。3月末までに売り切ればいいわけですから、倍用意しても売れたと思います。また、1人上限は10セットでした。10セットも買うようなやつなんて転売ヤー確定でしょうから、広く行き渡るよう上限はもっと下げるべきだったと思います。

 2014(平成26)年の江差線・木古内~江差間が廃線になる際は記念入場券のみならず、常備券の片道乗車券やフリーきっぷに手を変え品を変えいろいろな記念商品が出てきて、しかもそれが十分な数用意されていたので次から次へと売れていました。

 このきっぷだって追加発売すれば留萌を訪れた鉄ヲタが香典代わりに買っていくと思いますが、そういう話は出てきません。売れるのになぜやらないのか不思議です。追加発売されて困るのは転売ヤーだけです。函館と旭川という支社の違いがあるのかもしれませんが、いろいろ売って収入を増やそうという熱量が足りない気がしました。

 過去の江差線の紙切れコレクションはこちら↓