群馬県内のJR線と私鉄各線が1日利用できる「ぐんまワンデーパス(初代)」は2010年の「群馬プレDC」に合わせて発売されました。通年での発売ではなく、あくまでプレDC期間中の発売でした。
翌2011年の「群馬DC」の開催に伴い「ぐんまワンデーパスSP」として再発売され、2012・2013年も発売されました。2日用の「ぐんまツーデーパスSP」も合わせて発売されました。
2014年以降は富岡製糸場の世界文化遺産指定を記念して「ぐんまワンデー世界遺産パス」と名称を変え、2日用はなくなったものの、JR線のフリーエリアが拡大しジェイアールバス関東の志賀草津高原線も利用できるようになりました。
いずれも発売期間は通年ではなく、だいたい春夏~初冬にかけての期間限定でした。
2022年度利用分からは名称が「ぐんまワンデーパス」に戻りました。発売期間は2022年4月~9月の予定でしたが、2023年3月末までに延長されました。ここでは2010年の初代「ぐんまワンデーパス」と区別すべく現在発売中のものは「ぐんまワンデーパス(2代目)」と表記します。
昨年初めて利用した「ぐんまワンデーパス(2代目)」です。フリーエリアは以下の通りです。
JR東日本
- 高崎線:深谷~高崎
- 上越線:高崎~土合
- 信越線:高崎~横川
- 両毛線:新前橋~小山(全線)
- 八高線:群馬藤岡~倉賀野
- 吾妻線:渋川~大前(全線)
- 上越新幹線:高崎~上毛高原
- 北陸新幹線:高崎~安中榛名
ジェイアールバス関東
- 碓氷線:横川駅~軽井沢駅
- 志賀草津高原線:長野原草津口駅~草津温泉BT
社線
- 東武伊勢崎線:川俣~伊勢崎
- 東武佐野線:館林~佐野
- 東武桐生線:全線
- 東武小泉線:全線
- 上信電鉄:全線
- 上毛電鉄:全線
- わたらせ渓谷鉄道:桐生~沢入(トロッコ列車は利用不可)
2021年度まで発売されていた「ぐんまワンデー世界遺産パス」に新たにジェイアールバス関東の碓氷線がフリーエリアに加わり、このきっぷで横軽越えができるようになりました。フリーエリアに少しだけ長野県が入りました。それに伴って(?)大人が430円、小児が210円値上がりしています。
私の興味の範疇から外れるので詳細は割愛しますが、昨年11月から「ぐんまワンデーパス(2代目)」のスマホ版とも言える「ぐんまワンデーローカルパス」というアプリインストール不要のデジタルパスが発売されています。「ぐんまワンデーローカルパス」のフリーエリアは「ぐんまワンデーパス(2代目)」から新幹線が除外されたもので、そのぶん大人2,370円で小児1,180円と大人が300円、小児が150円安くなっています。
ひとこと
昨年「ぐんまワンデーパス(2代目)」を初めて利用したんですが、代金支払い時に「こんなに高かったっけな?」と感じました。きっぷに特段の拘りがなく、新幹線の利用予定がなければ「ぐんまワンデーローカルパス」の方がいいかもしれません。
これだけ会社跨りのフリーエリアが1日利用できて2,670円は相対的には高くはないんですが、「ぐんまワンデーパス(2代目)」からジェイアールバス関東のフリーエリアを差し引いた「ぐんまワンデーパスSP」が1,900円で、そこから4割値上がりしたことを考慮すると高くなった感はやっぱりあります。
あと、使い勝手の点では85mmになったもののJR東日本の自動改札しか使えません。東武の自動改札もできればいいんですが...。
使い勝手:★★★★☆
お得感:★★★★☆
当日発売:あり
小児用:あり