続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

法人向けEX予約

 「EX予約」を個人で利用する場合、JR東海・西日本・九州が提携するクレジットカードへの入会が必要です。具体的にはJR東海は「エクスプレス・カード」、西日本は「J-WESTカード(エクスプレス)」、九州は「JQ CARD エクスプレス」等です。どのカードに入会しても特急料金は同じです。

 新幹線はビジネス客の利用も多いため、「法人モデル」と称する法人契約のプランがあります。法人モデルの「エクスプレス・カード」は年間利用額やクレジットカード機能を付けるか否かで以下の5つのプランに分かれます。

  E予約専用 コーポレート 提携
コーポレート
E予約専用
ライト
 ビジネス 
年間利用額 500万円以上 500万円以上 300万円以上 150万円以上 基準なし
EX-ICカード あり あり あり あり あり
クレカ機能 なし きっぷ限定 国際ブランド なし きっぷ限定
年会費 無料 無料 カード会社
による
無料 1,100円/枚
グリーン
プログラム
なし なし あり なし あり
料金 EX予約
と同額
EX予約
と同額
EX予約
と同額
スマートEX
と同額
EX予約
と同額

※記事作成時点でコーポレートとビジネスは申込受付を停止中とのこと

 「E予約専用」「E予約専用ライト」はクレジットカード機能を付けないプランで純粋にEX予約の利用に特化したモデルです。「E予約専用ライト」は年間利用額の制限が「E予約専用」より緩い代わりに特急料金がスマートEXと同じ(定価の200円引き)なのでさほど安くなりません。社員にクレジットカードを持たせたくないという会社に向いています。

 「コーポレート」「ビジネス」はEX予約以外にJR線のきっぷの購入ができるクレジットカードが付いたモデルです。「ビジネス」は年間利用額の制限がない代わりにカード発行枚数に応じて毎年年会費が1,100円かかります。社員に会社持ちのクレジットカードを必要以上に使わせたくない会社に向いています。

 「提携コーポレート」は個人向けのEX予約と同じ機能で、クレジットカードの利用料金や年会費の請求先が個人ではなく会社になっているものです。クレジットカードにVISAやMasterなどの国際ブランドも付いていますからJR線のきっぷ以外の決済もできます。

 で、なぜ唐突に法人向けEX予約に興味を持ったかと言うと、こんなきっぷを入手してどうも違和感があったからです。

普通のEX予約のきっぷ(比較用)

 EX予約のきっぷではあるんですが、上のきっぷと普通のEX予約のきっぷと比べてみると、左上のC制の情報(海C・西C・九C)に右上のR通番、右下のクレジットカード番号の下2桁の情報がなく券面がやけにすっきりしているのが違和感の原因でした。

 入手したきっぷはクレジットカード関係の情報が一切ないので、クレジットカードを介さないEX予約であると推測できます。しかし、クレジットカードなしで個人向けEX予約は利用できないので、法人向けはどうなっているかなと調べ始めたのがこの記事の発端です。

 クレジットカードなしで利用できる法人モデルは「E予約専用」と「E予約専用ライト」です。名古屋~新大阪間の普通車指定席が5,680円という価格はEX予約と同額なので、入手したきっぷはおそらく「E予約専用」モデルで予約したものと思われます。