MV50型の指定席券売機は顧客操作型の自動券売機としては初めてJRグループ全社で導入された端末です。
会社 | MV10 | MV30 | MV35 | MV40 | MV50 | MV60 | |
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転写 | 転写 | 転写 | 感熱 | 感熱 | 感熱 | 感熱 | |
JR北海道 | - | 〇 | - | - | - | 〇 | 〇 |
JR東日本 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | - | 〇 | 〇 |
JR東海 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
JR西日本 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
JR四国 | - | - | 〇 | 〇 | - | 〇 | - |
JR九州 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
オペレーターが対応するリモート端末も元の機種に含めています。JR西日本が高松駅に設置している端末(MV40→MV60)はJR西日本扱いにしています。
JR九州のMV50型のきっぷの発売箇所表記は「〇〇駅MV50」と機種名が表記されます。同じ駅にMV50型が2台以上ある場合は「〇〇MV50-n」(nは数字)という感じに「駅」が略されます。駅名が長かったり博多駅のようにMV50型が10台以上ある場合など例外はあります。
また、オペレーター対応のMV50型の「ど~ぞ」の場合は「〇〇駅AMV50」となります。業界的に「アシストマルス」と呼ばれているので、Aが入るのかもしれません。「ど~ぞ」は最初に導入された3駅(笹原・春日・水城)から増えておらず、3駅とも漢字2文字の駅なので、漢字3文字以上の駅に導入されたり同じ駅で複数台導入された場合は違った表記が見られるかもしれません。
昨年9月に登場した「〇〇駅ーVKn」という表記です。これは西九州新幹線開業に伴って長崎・諫早(2台ずつ)・武雄温泉(1台)の各駅に設置されたMV50型の発売箇所表記です。諫早と武雄温泉は新設で、長崎は増設になります。
これがVK表記となる武雄温泉駅の件の指定席券売機です。オペレーター対応ではない通常の指定席券売機です。外観や初期画面はこれまでのMV50型と何も変わらず、いくらか操作をした感じでも違いが分かりませんでした。
西九州新幹線開業以降は表記体系を変えたのかもしれませんし、私が操作したレベルでは分かりえないマイナーチェンジ版の端末なのかもしれませんし、ひょっとしてもっと違う理由なのかもしれません。
整備新幹線の駅のマルス端末や指定席券売機は鉄道・運輸機構の入札を経て調達され、JR九州が同機構から駅設備などとともに貸付料を払って借り受ける形となります。言わば自社の資産ではなく借り物です。なので、資産性の違いによって区別しているのではないかというのが私なりの推測です。
とは言え推測でしかないので、結局のところ今までの表記をやめ「〇〇駅ーVKn」とした確かな理由は分かりません。今後MV50型が追加で設置されると何かしら方向性が分かるのかもしれません。