続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

みどりの券売機プラスの正しい使い方

 3月に無人化される予定のPOS端末駅に行くべく久しぶりに四国を訪れました。飛行機で徳島空港に降り立って、リムジンバスで徳島駅に着いた時に「あれ??」と思ったものがありました。鉄ヲタでもきっぷヲタでなければ気にも留めないと思います。

【Before】徳島駅のみどりの券売機 2017/12/1

【After】徳島駅のみどりの券売機プラス 2024/3/14

 徳島駅の「みどりの券売機」が「みどりの券売機プラス」に置き換わっていました。徳島駅の「みどりの券売機」の設置は2017年9月で比較的最近です。

 JR四国は2月22日のプレスリリースで人手不足対策や省力化を目的として3月16日より松山を除く県庁所在地3駅のみどりの窓口の営業時間を短縮し、代わりに「みどりの券売機プラス」を設置することを発表しました。

  営業時間
短縮前
営業時間
短縮後
プラス
稼働時間
オペレーター
対応時間
高松  4:20~22:00 6:50~20:10 4:10~23:55 5:30~6:50
20:10~23:00
徳島  6:30~20:00 8:00~19:40 5:00~23:20 5:30~8:00
19:40~23:00
高知  4:30~23:00 7:40~19:40 4:30~23:00 5:30~7:40
19:40~23:00

 本州方面の始発列車があるとはいえ、4時台に開くみどりの窓口がまだ残っていたことが驚きでした。地域事情を考慮せず管内で画一的に朝8時開始に変更した隣の青の会社とは大違いです。

 みどりの窓口の営業時間は短縮していますが、5:30から窓口開始時間までと窓口終了時間から23:00までは「みどりの券売機プラス」のオペレーター対応でカバーする体制です。みどりの窓口が営業している時間帯はオペレーター対応を閉じることによって、オペレーターの負荷を減らして他駅の対応に注力することができます。

 JR四国のプレスリリースには『機械化等による販売体制の見直しにより省力化・省人化とサービス水準の維持・向上の両立を目指す』という記載があります。JR各社の「みどりの券売機プラス」はみどりの窓口が閉鎖された駅で窓口の代替として設置されている例がほとんどです。JR西日本に至っては来月からオペレーター対応時間を短縮してさらにサービス水準を下げる予定です。

 それで鉄道会社は省力化や省人化を達成できたんでしょうが、そのコストを利用客に丸投げしたのでサービス水準が維持されているとは言い難いです。最近みどりの窓口の閉鎖や混雑を問題視する報道が増えているのも無関係ではありません。

 今回のJR四国の措置は早朝1時間の営業時間短縮とオペレーター対応の煩雑さは多少あれど、窓口対応が必要なきっぷを買うという目的に対してはほぼ手当され、プレスリリースの方針と齟齬はないと思います。「みどりの券売機プラス」はみどりの窓口の閉鎖の代替ではなく補完というこういう使い方が正しい使い方じゃないかという気がしています。


徳島駅MV51→徳島駅MVA

 徳島駅は1台だけだった「みどりの券売機」をプラス化したことによって、発売箇所表記が「徳島駅MV51」から「徳島駅MVA」に変わりました。

高松駅MV52→高松駅MVA

 高松駅は2台あった「みどりの券売機」のうち片側の1台をプラス化しました。「高松駅MV52」だった端末が「高松駅MVA」に変わりました。

 高知駅は訪問していませんが1台だけだった「みどりの券売機」に加えて「みどりの券売機プラス」を1台設置し2台体制となったようです。いずれにしろきっぷヲタ以外はこんなところを気にしないと思いますが...。