今年3月16日発売分より首都圏のBグリーン料金の体系が変わり、ほとんどのパターンで値上げされました。消費税改定に伴うものを除くと2004年10月以来20年ぶりの大幅変更となりました。
旧料金(3月15日まで発売)
平日料金 | ホリデー料金 | |||
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事前料金 | 車内料金 | 事前料金 | 車内料金 | |
50Kmまで | 780円 | 1,040円 | 580円 | 840円 |
51Km以上 | 1,000円 | 1,260円 | 800円 | 1,060円 |
新料金(3月16日以降発売)
Suica料金 | きっぷの料金 | |
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50Km以内 | 750円 | 1,010円 |
51km以上100Km以内 | 1,000円 | 1,260円 |
101Km以上 | 1,550円 | 1,810円 |
距離は50Kmを境にした2区分から「50Kmまで」「100Kmまで」「101Km以上」の3区分に増え、平日・ホリデーと事前料金・車内料金の区分がなくなった代わりにきっぷ・Suicaという利用媒体による区分が新設されています。
料金体系はシンプルになったと言えますが、以下のパターン以外はすべて値上げとなっています。いずれも50Km以内だと30円値下げで100Km以内だと据え置きです。
- 平日に100Km以内の区間でSuica利用
- 平日に100Km以内の区間で車内できっぷのグリーン券を購入する
意図的かどうかは分かりませんが近距離通勤客優遇・行楽客冷遇という形に仕上がっています。私のように平日利用することがほぼなく、たまの休日に宇都宮や高崎といった100Km超える区間を利用するパターンはモロに影響を喰らいます。これまでホリデー・事前料金適用で800円だったものがSuica利用でも倍近い1,550円に上がっています。これでは以前のように気軽に(安易に?)利用できないなと感じています。
3月16日発売分から値上げだったので、値上げの腹いせにちょっと遊んでみました。
料金値上げが乗車日ではなく発売日で判定されたので、値上げ後利用でも値上げ前に購入したものは値上げ前の旧料金が適用されました。このきっぷは値上げ後の3月23日利用ですが、3月2日に購入しているので800円の旧料金で「ホリデー」の区分があります。
こちらは値上げ前の3月13日に前売りで購入した原券を3月23日利用に乗車変更して値上げ前の旧料金が適用されたものです。右上の「乗変」の部分に原券購入日も印字されています。
左のきっぷは上のきっぷと同様に3月13日に前売りで購入した原券を4月6日利用に乗車変更して旧料金が適用されたもので、右のきっぷは値上げ後に新規購入したものです。同じ日に同じ区間を利用しているのに、適用される料金の違いによって460円の価格差が生じています。
理論上は今回のパターンでは値上げ前日の3月15日に1ヶ月先の4月15日乗車分を購入し、4月15日に乗車変更すれば5月15日まで旧料金を引き延ばすことができます。私は利用予定がなかったのでさすがにそこまでやりませんでしたが。
4月にグリーン車を利用した際に気になったのは、以前と比べて利用客が明らかに減ったように見えたことです。特に「青春18きっぷ」期間中の休日は宇都宮や高崎発の列車には東京方面まで通しの長距離利用の客がソコソコいるんですが、その時は1階平屋席に赤羽まで誰も乗ってきませんでした。
また、グリーンアテンダントが乗ってきたのも始発の宇都宮ではなく、始発から40分近く経った古河からだったと思います。グリーン料金は値上げしたもののいろいろ大丈夫なのかな?とちょっと気になりました。