今年3月のダイヤ改正で特急「南風」の指定席の着席機会を増やすため、指定席が増えて自由席が減りました。以下の図のように3両編成の場合、半室で指定席と自由席で分かれていた車両が全部指定席になりました。
【ダイヤ改正前】
1 | 2 | 3 | ||
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グ | 指 | 指 | 自 | 自 |
【ダイヤ改正後】
1 | 2 | 3 | |
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グ | 指 | 指 | 自 |
3両編成のうち半分の1.5両が指定席になっています。4両に増結される場合でも増えるのは指定席で自由席は1両のままです。
そこでJR四国では「南風」の指定席が近距離でも気軽に利用できるよう、9月末までの期間限定で「お手軽南風チケットレス」をe5489で発売しています。ちなみに商品名に「南風」と入っていますが「しまんと」も利用できます。
設定区間は多度津~高知間の50Km以内の駅相互間です。多度津からだと阿波池田まで、高知からだと大杉までです。50Km以内の指定席特急料金が1,290円(通常期)するところを、25Km以内は450円、50Km以内は760円と自由席と同額で利用できるのが特徴です。
そんな四国の期間限定のチケットレス商品を頭の片隅に入れておいたところで、利用する機会はたぶんないだろうなぁ...と思っていましたが、6月に高知に行った際に「南風」にチョイ乗りしたので使ってきました。いつものようにチケットレス商品をチケットレスにしないで利用しています。
きっぷの様式としては企画券+指のみ券という組み合わせで特に目新しさはありません。私が乗車した「南風15号」は4両編成に増結されていて、普段自由席の3号車は指定席で4号車が自由席になっていました。
土佐山田~高知間は「南風」でたった13分で普通列車でも30分しない距離ですが、土佐山田から高知まで特急券を買って特急利用する人が10人以上いて驚きました。もっとも、私以外はみな自由席だったのでこのきっぷの普及はまだまだかなという感じです。