続・吾輩はヲタである

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乗ってみよう北陸☆WEB早特21

乗ってみよう北陸☆WEB早特21

 6月17日にJR西日本からとあるプレスリリースが出ました。

2024年6月17日のJR西日本プレスリリース(抜粋)

 「乗ってみよう北陸☆WEB早特21」(以下「WEB早特21」)というきっぷを発売するというリリースが2本出ています。これは同じ内容なのかな?と思って両方の中身を見てみました。

 まず上のリリースです。

JR西日本・JR東海では、名古屋~福井・金沢・富山間を早めの予約でおトクにご購入いただける「乗ってみよう北陸☆WEB 早特21」を期間限定・席数限定で JR 西日本インターネット予約サービス「e5489」にて発売いたします。 

 内容は名古屋から北陸に行く21日前まで購入の「WEB早特21」を期間限定でe5489で発売するとあります。

 そして下のリリースです。

この夏は北陸へ!早めの予約でおトクにご購入いただける「乗ってみよう北陸☆WEB早特21」を発売します。また、旅行会社と連携し北陸へのおトクな旅行プランを発売します。ぜひこの夏、おトクな商品を使って、いま注目の北陸におでかけしてみませんか。 

 内容は上のリリースと同様に大阪から北陸へ行く21日前まで購入の「WEB早特21」を期間限定でe5489発売するとともに、旅行会社と連携してJRと宿がセットになったお得な旅行プランも発売するとあります。

 「WEB早特21」を発売するのは同じなのに、名古屋発着と大阪発着でプレスリリースを分ける必要があるんだろうか?と疑問に感じました。それならば、名古屋発着と大阪発着をまとめた「WEB早特21」発売のリリースと旅行会社と連携し北陸へのおトクな旅行プランを発売のリリースに分けた方がいいように感じました。

 開業して間もない北陸新幹線を利用するトクトクきっぷを繁忙期に発売する背景としては、金沢までの直通列車がなくなって敦賀乗り換えが生じたことにより、関西・中京圏と北陸との往来が想定以上に伸び悩んだのがあると思います。

 ちなみに今年GWの特急「サンダーバード」の利用は前年比90%、「しらさぎ」は半減近い51%でした。さすがに「しらさぎ」の落ち込みぶりにはJR西日本はちょっと慌てたのかもしれません。


 「WEB早特21」は予約・購入後の変更は不可で、列車を変更したい場合は払い戻してから再購入する必要がありました。そこは「WEB早特7・14」と同じです。

 さっそく「WEB早特21」と他の早特商品を含めた価格比較をしてみます。正規価格は運賃+通常期の指定席特急料金です。名古屋発着は名古屋~米原間を新幹線の自由席を利用した場合です。

区間 正規価格 WEB早特21
(割引率)
WEB早特14 WEB早特7
大阪・新大阪~福井 7,290円 4,300円
(41.0%)
5,740円 6,100円
大阪市内~金沢 9,410円 5,600円
(40.5%)
7,980円 8,460円
大阪市内~富山 10,290円 6,100円
(40.7%)
8,730円 9,250円
名古屋~福井 7,730円 3,600円
(53.4%)
設定なし 5,690円
名古屋市内~金沢 9,850円 5,500円
(44.2%)
8,170円
名古屋市内~富山 11,040円 5,800円
(47.5%)
9,060円

 設定されたのはこの6区間だけでした。利用喚起の目的があるのであればもう少し細かな区間設定があった方がよかったのかもしれません。

 すべての区間で4割以上安くなっています。全体的にこれぐらいの価格だったら気軽に利用できるかなという印象です。「WEB早特21」の大阪発着の割引率が正規価格から40~41%なのに対し、名古屋発着の割引率は44.2~53.4%と名古屋発着の方が高く設定されています。これは「しらさぎ」の落ち込み幅の大きさが念頭にあったんじゃないかなと思います。

 私が富山からの帰りに利用してきた現物です。

企画券
指のみ券

 企画券に指のみ券というありがちな構成です。ネット予約の場合だと指のみ券はどうしても一枚にまとめてくれないようです。北陸新幹線が敦賀まで開通してから富山~大阪間の通しは初めて利用したんですが、3時間を切るようになっていて速さを実感しました。

 なお、大阪発着と名古屋発着の「WEB早特21」で発売条件に違いがありました。大阪発着は発売除外期間はありませんでしたが、名古屋発着は発売除外期間が設定され最繁忙期(8/10~19)は発売されなかったことです(「WEB早特7」も同様)。その違いがあったから名古屋発着と大阪発着でプレスリリースを分けたのかなと後で気づきました。