続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

S workPシート

 昨年10月20日より東海道・山陽新幹線の「S work車両」の一部をリニューアルしました。16両編成のN700系7号車の「S work車両」のうち真ん中の6番から10番の3列席を仕事がしやすいよう占有スペースを広くした「S workPシート」としました。

「S workPシート」の座席とパーティション 2024/6/30

 3列席のうち真ん中のB席を潰してパーティションとドリンクホルダーを設けました。少し前まで詰め込み至上主義だった東海道新幹線で座席を潰すなんてびっくりしましたが、コロナ禍が明けても出張客が戻りきらない環境下ゆえできたことなんでしょう。

手前に倒れる「S workPシート」のテーブル 2024/6/30

 また、PC作業を考慮して「S workPシート」のテーブルは大きさこそ変わらないものの手前に倒れるようになり、座席のリクライニングの可動域を小さくすることによって、前席の座席の背もたれと後席のテーブルのノートPCが干渉しないよう調整しています。

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 東北・北海道・上越・北陸新幹線で展開されている「TRAIN DESK車両」は平日のみの設定で土休日は普通の座席として使用するのでこのような改造は加えられていませんが、「S work車両」および「S workPシート」は通年で設定されるためこういった改造<元に戻そうと思えば簡単に戻せそうですが>が可能となっています。

 「S workPシート」の価格は『普通車指定席の特急料金+1,200円』で、距離によらず固定です。通常期だと『自由席特急料金+1,730円』と言い換えられます。東海道・山陽新幹線の100Km以内のグリーン料金は1,300円なので、100Km以内であれば「S workPシート」の方がグリーン席よりも割高になります。

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 「S workPシート」の発売方法は今年5月21日までは乗車券とセットで「EXサービス」のみでの取り扱いでしたが、「S work席」と同様に翌5月22日より普通の特急券と同様に駅のみどりの窓口や指定席券売機でも買えるようになり、特急券単体の購入もできるようになりました。

S WorkPシートの特急券の旧表記(「スマートEX」扱い)

 「S work席」と同様に5月21日まで乗車分の旧表記ではこのように券面上部に「S WorkPシート」の印字がありました。名古屋~東京間の「ひかり」の指定席特急料金の定価が4,710円で、「スマートEX」で200円割引になってそこに「S workPシート」の1,200円を加算した5,710円が特急料金相当になります。

S workPシートの特急券の新表記

 5月22日以降乗車分の新表記では券面上部に「S WorkPシート」の印字がなくなり、席番と禁煙にピクトグラムの間に上に横棒の入ったと印字されています。

 特急券単体での購入ができるようになり、このように株主優待割引も利用できたりします。新大阪~新横浜間の「のぞみ」の指定席特急料金の定価が5,810円で、そこに「S workPシート」の1,200円を加算した7,010円が割引前の定価で、2割の株主優待割引を適用して端数処理した5,600円が発売額になります。

 「S workPシート」を利用してみた感想としては、座席の脇にあるドリンクホルダーがすごく便利でした。普段座席をがっつり倒さないので、リクライニングの可動域が調整されているのは気になりませんでした。ただ、旧型のN700Aだったのでコンセントが足元にあるのが残念でした。新型のN700Sは肘掛けにコンセントがあるので使い勝手がいいと思います。

 ともあれ、何より静かですし仕事で長時間乗るにはいいかもしれないなと感じました。私が仕事で新幹線に乗ることはあまりなさそうですが。

 ところで「S workPシート」のPって何のPなんですかね?私は勝手にプレミアム(Premium)のPだと思っていたんですが...。