先日、往復乗車券発売終了の記事をアップしましたが、その際に同時に連続乗車券の発売終了も発表されていました。んで、連続乗車券とは何ぞや?と。
連続乗車券とは連続した行程で片道乗車券と往復乗車券で発券できない経路の乗車券です。
- A駅→B駅、B駅→C駅
- A駅→B駅、B駅→A駅
こんな感じに連続した行程で2枚の片道乗車券を組み合わせるような形です。3枚以上組み合わせることはできません。
連続乗車券の現物です。富士~西富士宮間を往復しているので、一枚の片道乗車券では発売できません。乗車券の後ろに(連続1)(連続2)と印字されています。
こちらの連続乗車券は区間だけ見れば大曽根~京都間の往復ですが、(連続1)で大曽根から6の字を描くように姫路や鳥取まで大回りして京都に戻り、(連続2)で京都からまっすぐ大曽根に戻っています。こういう一周を超える経路でも連続乗車券が発売されます。ちなみに(連続1)は京都市内を通ってまた戻ってきているので、着駅は単駅指定になり「京都市内」ではなく「京都」になります。
連続乗車券のメリットは3つあると思っています。
- 連続1と連続2の有効日数を合算するので有効期間を引き延ばせる
- 連続1と連続2で一枚のきっぷ扱いなので紙の割引証(学割・ジパング倶楽部等)も一枚で済む
- 〃 払戻手数料が一枚分で済む
発売額は(連続1)(連続2)を合算しただけで安くはなりません。なので、上に挙げたメリットを利用する必要がなければ片道乗車券の組み合わせで済むのかなという感じがしています。私個人的には連続乗車券を利用するのは年に一回あるかないか(今年はまだなし)なので往復乗車券の発売終了ほどの抵抗はありません。
ここからは完全に趣味の話です。
昔は需要の多い区間にはこんな感じの完全常備の連続乗車券もありました。小千谷から上越線で長岡に戻って、長岡から新幹線で東京まで行く乗車券です。小千谷~長岡間が幹在同一線で往復乗車となるため発売されました。国鉄が分割民営化されて5ヶ月ちょっとで525枚も売れているのでよく売れていたのが分かります。
以前はマルス端末で発券した連続乗車券は連続1・2の部分と有効日数がシステム対応していなかったせいか手書きでした。あまり連続乗車券の手持ちはないんですが、2004年9月までは手書きで2006年9月には印字に変わっていたので、その間にシステム対応したんだと思います。
昨年初めてJR西日本のB-POS端末で連続乗車券を購入しました。マルスの連続乗車券とは異なり(連続ー1)(連続ー2)とハイフンが入っています。端末によってこういう些細な違いが見つかるのは面白いです。
連続乗車券が再来年3月でなくなるということであれば、趣味的な課題も片づけておかないとなと感じています。まずはJR東日本のPOSの連続乗車券と行程に連続乗車券を組み込んだ「レール&レンタカーきっぷ」の仕込みはやっておきたいところです。
オマケ↓