今季リニューアルされた「青春18きっぷ」の発売が昨日で終わりました。リニューアルが売り上げにどう影響したのかは中の人ではないので知りえないですし、冬季は利用期間が短めなのでもともと利用者数も少ないと見ていますが、どう影響したのか大変気になるところです。
私が利用してきた3日間用です。85mm化され自動改札に対応しており、「秋の乗り放題パス」そっくりです。旧商品では発売開始が12月1日からでしたが、今季のリニューアルで11月26日から購入できるようになり、私も11月30日に購入しています。
価格は3日間連続で10,000円でした。旧商品が1回あたり2,410円なので1日あたり約900円値上がりしています。リニューアルに伴って自動改札機が利用できるようになった反面、複数人同時利用や日を開けての利用ができなくなっています。
私は仕事を終えた金曜日も使って金土日で利用してきました。結果はこんな感じでした。
乗車区間 | 運賃 | |
---|---|---|
12/20(金) | 新横浜~熱海 | [1,340円] |
熱海~敦賀 | 6,600円 | |
12/21(土) | 敦賀~宮津~城崎温泉 | [3,480円] |
城崎温泉~福知山~東舞鶴 | 1,980円 | |
12/22(日) | 東舞鶴~綾部 | [510円] |
綾部~嵯峨嵐山 | 1,170円 | |
嵯峨嵐山~新横浜 | [8,030円] | |
新横浜~十日市場 | 180円 |
[]内の額は新幹線や特急を利用し「青春18きっぷ」は使わず別途運賃を支払った区間です。「青春18きっぷ」利用区間の運賃のトータルは9,930円で1万円をわずかに割っていました。
しかし、この計算では「青春18きっぷ」の効果額を算出するには正確ではありません。「青春18きっぷ」の効果額は正規運賃から手出しで運賃を支払った額の差額になります。仮に全区間普通列車で利用すれば正規運賃がイコール効果額となります。
そこで効果額を計算し直してみました。正規運賃は6の字経路にすればもっと圧縮できますが、あえて乗車経路通りの計算をしています。
【正規運賃】
横浜市内~敦賀~宮津~城崎温泉 10,630円
城崎温泉~福知山~東舞鶴 1,980円
東舞鶴~京都~横浜市内 9,460円 計:22,070円
【手出し額】
1,340円+3,480円+510円+8,030円=13,360円
【青春18きっぷ効果額】
22,070円ー13,360円=8,710円
新幹線利用時には回数券や「EX早特」を利用しているので、正確な手出し額が分かりづらくなっていますが、効果額が発売額の1万円を大きく割っているのでやっぱりダメですね…。値上げ前の価格ならクリアできましたが。
バラで利用できた旧商品であれば12/21と12/22は利用しないという選択もできましたが、連続で使わなければいけなくなるとそうはいきません。やっぱり3日連続という形態は使いづらいなと感じました。この程度の値上げは構いませんが、連続ではなくバラで利用できるようにして欲しいです。
個人的には「青春18きっぷ」は使うものであって使われてはいけないなと常々感じています。「青春18きっぷ」の利用(=普通列車での移動)に固執するあまり、行程に余裕がなくなりひたすら移動だけになったり、翌日に過度な疲労を残してしまっては本末転倒です。そのへんのバランスを考慮しつつ費用対効果が上回れば万々歳なんですけどね。