ピクミン号
◆種別:特急
◆区間:博多~大分
JR九州は昨年12月7日から今年6月末まで任天堂の『ピクミン』というゲームとタイアップして「PIKMIN×JR 九州~魅惑の惑星キュウシュウを探索せよ~」なるプロジェクトを実施しています。
ゲームのことはようわからんなぁ...と思いながら記憶を辿っていると、このピクミンが発売されたころに、やけに悲しげだけど耳から離れないメロディのCMがあったことを思い出しました。(YouTubeには残ってますので興味のある人は探してみてください)
ピクミンのラッピングを施した車両を投入するとともに、九州各地でゲームと連動したイベントを開催します。また、アプリで指定された九州内の駅でチェックインをするとゲームのアイテムが貰えるという仕掛けもあります。
そのオープニングイベントとしてピクミンのラッピングを施した885系投入した全車指定席の特急「ピクミン」が12月7日限りで博多~大分間の往復で運転されました。ダイヤは多客期に運転される「ソニック91・96号」と同じでした。
側面には(たぶん)ゲームのキャラクターがラッピングされていました。885系の真っ白な車体にカラフルなラッピングされるとなかなか目立ちます。アラウンド九州のロゴの消し方は雑なのが気になりましたが...。
ピクミン号黒崎駅発車時の車内放送。ちょっと面白い箇所もある。 pic.twitter.com/EjE2f2mVWc
— imadegawa075 (@imadegawa075) 2024年12月7日
戸畑駅発車時の車内放送。黒崎発車時とメロディーが変わってる。 pic.twitter.com/UCldvJt70Y
— imadegawa075 (@imadegawa075) 2024年12月7日
駅到着時はこのメロディーで統一されてた。英語放送はなくこのあと車掌のアナウンス。 pic.twitter.com/KmloPQt0q0
— imadegawa075 (@imadegawa075) 2024年12月7日
デッキ部分には各車両で異なったピクミンで登場するキャラクターの装飾があり、すべてを写真に収めるべく車内を撮り歩いている人もいました。車内放送のメロディもゲーム内で使用される音楽だったようです。また、JR九州限定のガチャやグッズ販売もあったりしてピクミン好きにはたまらない趣向が盛りだくさんでした。


大分駅にはホームから溢れんばかりの親子連れがいて、降りるのにも一苦労するような混雑ぶりでした。以前乗車した「SL鬼滅の刃」を思い出しました。私はピクミンというゲームはよく知らないですが、この世代に子供たちに対する認知度はかなりのものだなと感じました。
「ピクミン号」の運転と連動して、大分駅前広場では「ピクミンフェスタin大分」というイベントが開催され、こちらも多くの人で賑わっていました。
特急券は発売開始と同時に一気に売り切れたわけではなかったようですが、大分行きの列車は早い段階で満席になりました。私も乗車予定の全区間で指定を取ることができたのは前日のことでした。逆に博多行きは当日でも少し余裕がありました。
個人的にはこういうアニメやゲーム絡みのコラボものの効果は未だ疑っているんですが、「SL鬼滅の刃」と同様に熱心なファンが駆けつけてなかなかの人気になるようです。自由席特急券で紛れ込んでデッキに立っていた人も少々いました。
きっぷヲタ的興味として、帰りは英語表記のきっぷを仕込んでみました。ちゃんとゲームの表記通り「PIKMIN」となっていました。e5489の英語表記のきっぷは初めて発券したんですが、注意書きまでは英語表記にならないようですね。
ちなみに今月から787系のピクミンラッピング車両も登場し、2月1日は鹿児島中央~国分間で787系の「ピクミン号」が運転されました。さらに今週末熊本での「ピクミンフェスタin熊本」の開催に合わせて、885系と787系の両ピクミンラッピング編成を投入した「ピクミン1~4号」が博多~熊本間で運転されます。885系が営業運転で鳥栖以南で運行されるのは初とのことで、ゲームのファンだけでなく鉄ヲタの注目も集めそうです。
【オマケ】
実は私が大分に行ったのは「ピクミン号」に往復乗るためではなく、この前週から始まったホーバークラフトの別府湾周遊運航に乗るためでした。嫁実家の北九州から大分へのアクセス手段を探しているうちにたまたま「ピクミン号」を見つけて乗車した次第です。
ちなみにホーバークラフトは大分空港アクセス改善のため今年16年ぶりに復活する予定です。現在は習熟のため週末に別府湾内を周遊するコースで運行されています。風が強い日でしたが意外と揺れませんでした。大分空港への運航が始まったらまた乗ってみたいものです。