伊豆急の特急料金が今年2月1日から値上げされました。2月からと言うのは中途半端な時期に感じるかもしれませんが、伊豆急線は2月中旬から3月上旬までは早咲きの河津桜を見に来る多くの観光客で賑わい、夏ほどではないですがまぁまぁな稼ぎ時です。
特急列車を利用して伊豆急沿線に来る人の大半は首都圏からの観光客です。値上げの果実を少しでも早く手にしたいという切実な事情あるんでしょうが、取りやすくて文句を言わなそうなところから先に値上げしたんだろうなという安直さは感じます。
ここ最近の伊豆急の特急料金の推移をまとめてみます。伊豆急の特急料金は距離によらず線内均一料金です。
2019年10月1日 ~2023年3月17日 |
2023年3月18日 ~2025年1月31日 |
2025年2月1日~ | |
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自由席 グリーン席利用時 |
420円 | 500円 | 700円 |
指定席 | 520円 | 600円 | 800円 |
2019年10月は消費税増税による改定で、2023年3月は運賃値上げと同時の特急料金値上げでした。前回から2年も経たず、4年半の短い間で特急料金の値上げを2回も行なった結果、指定席の特急料金は1.5倍以上の800円となりました。この他に2021年3月に特急「踊り子」を全車指定席化し自由席をなくしたことによるステルス値上げも行われているので実質3回と言えるかもしれません。
伊東~伊豆急下田間の45.7Kmでも伊東~伊豆高原の15.9Kmでも特急料金が800円というのは後者に割高感を感じますし、短期間に渡る2回の値上げの際に特急料金体系の見直しは考えなかったのだろうか?というのは疑問に感じています。
2021年3月までは伊豆急線内の特急自由席が利用できた回数券(10枚綴りで1,000円)がありました。JRと直通しない伊豆急線内のみ利用時(伊豆高原~伊豆急下田間)ぐらいは割安にして利用のテコ入れを図るぐらいは考えてもよさそうに思います。
800円に値上げされた直後の特急券です。1,560円の内訳の記載はないですがJR部分が760円で伊豆急部分が800円です。二社分が合算されているため50Kmちょっとの区間で1,560円というかなり割高な特急料金に仕上がっています。
実はこのきっぷを買った後に「伊豆急が絡む特急料金ってこんなに高かったっけな?」と思ってよくよく調べてみたところ、実は伊豆急の特急料金が値上げされた直後だったということを知りました。
今回は特急料金とグリーン料金の値上げでしたが、来年3月には前回からわずか3年でまたも運賃値上げを予定しているそうです。伊豆急の経営がラクではないのは承知していますが、これだけ頻繁にコロコロ変えると運賃表書き換えたりシステム変更したりするのも大変だろうなと察します。こういうところの経費も結構バカにならないと思うんですけどね。