続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

南九州D&S列車サミットin八代

 今年1月12日に八代駅で「南九州D&S列車サミットin八代」というイベントが行われました。「南九州DE超回復」という昨年10月から今年3月まで開催されていた熊本・宮崎・鹿児島の観光キャンペーンのイベントの一つとして、その名の通り南九州を走る以下のD&S列車が八代に集合し展示されました。

  • あそぼーい!
  • 指宿のたまて箱
  • かわせみやませみ
  • A列車で行こう
  • 海幸山幸

 それにしても3連休中によくこれだけ集めたものです。このうち「かわせみやませみ」はもともと熊本~人吉間を走っていたので、八代に来るのはある意味里帰りと言えます。「あそぼーい!」「A列車で行こう」は熊本を拠点に運行されていますが、通常八代に来ることはありません。

海幸山幸の送り込みの団臨:鹿児島線・新八代~八代間 2025/1/12

 珍しいのは鹿児島を拠点に走る「指宿のたまて箱」と宮崎を拠点に走る「海幸山幸」がはるばる日豊線経由で八代に来たことです。「海幸山幸」は日豊線~小倉~鹿児島線経由で八代に送り込まれるついでに団臨が設定され小銭を稼いでいました。

A列車で行こう号:鹿児島線・新八代駅 2025/1/12

かわせみやませみ+指宿のたまて箱:熊本駅 2025/1/12

かわせみやませみと指宿のたまて箱の連結部:熊本駅 2025/1/12

 八代への往復が団臨だった「海幸山幸」以外の4列車については以下のダイヤで熊本~八代間で臨時列車として運行されました。「かわせみやませみ」と「指宿のたまて箱」(1両)は併結され3両編成で運転されました。

  熊本→八代 八代→熊本
あそぼーい! 09:00→09:30 16:15→16:52
指宿のたまて箱
かわせみやませみ
09:36→10:08 12:32→13:01
A列車で行こう 10:11→10:37 16:00→16:27

 時間帯や定員の兼ね合いもありましたが、一番取りやすそうだったのが4両編成の「あそぼーい!」で、1両しかない「指宿のたまて箱」が最難関でした。

 私は空席を見たタイミングでたまたま往路の「指宿のたまて箱」が取れました。その後「あそぼーい!」や「A列車で行こう」は空席が出ましたが、「指宿のたまて箱」だけは最後まで出ませんでした。復路の「かわせみやませみ」も乗車2日前まで出ませんでした。

 このきっぷは見ての通りJR西日本のe5489の「eきっぷ」で購入しているんですが、定価1,780円のところ1,500円で280円しか安くなっていません。D&S列車は距離を問わず問答無用で500円上乗せされるので、短距離だとさすがに割高感はあります。

八代駅での車両展示

 当日の八代駅ではこんな感じで車両が展示されました。八代到着は「あそぼーい!」→「かわせみやませみ・いぶたま」→「A列車で行こう」→「海幸山幸」の順で、発車は「かわせみやませみ・いぶたま」→「海幸山幸」→「A列車で行こう」→「あそぼーい!」の順で、「あそぼーい!」の滞在時間が一番長く「海幸山幸」が一番短かくなっていました。

右から「あそぼーい!」「A列車で行こう」「海幸山幸」:八代駅 2025/1/12

「指宿のたまて箱」「かわせみやませみ」「海幸山幸」:八代駅 2025/1/12

 あいにくの天気でしたが、普段八代はおろか熊本に来ない列車も集結することもあって多くの人で賑わいました。すべての列車で車内見学もでき自由に座ることもできました。親子連れも多くD&S列車のよい宣伝になったと思います。駅の外にはステージイベントやキッチンカーも出てお祭りのような雰囲気でした。

 八代駅にはかつて本州方面の寝台特急や特急「有明」「つばめ」が発着した長いホームがあります。土休日の日中の鹿児島線(熊本方面)は1時間に一本の時間帯があり、さらに肥薩線は2020年7月の豪雨災害で不通となっていてホーム運用に余裕があります。それゆえこういった贅沢な展示ができたんだと思います。