JRグループの駅名で漢字表記が同じ駅はそれぞれを区別するためにきっぷの券面に路線記号が入ります。ざっといくつか例を挙げてみます。
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新富士 | (根)新富士 しんふじ(根室線) |
(東)新富士 しんふじ(東海道線) |
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姫川 | (函)姫川 ひめかわ(函館線) |
(糸)姫川 ひめかわ(大糸線) |
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福島 | (北)福島 ふくしま(東北線) |
(環)福島 ふくしま(大阪環状線) |
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広野 | (常)広野 ひろの(常磐線) |
(福)広野 ひろの(福知山線) |
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高田 | (信)高田 たかだ(信越線) |
(和)高田 たかだ(和歌山線) |
(崎)高田 こうだ(長崎線) |
新井 | (信)新井 あらい(信越線) |
(播)新井 にい(播但線) |
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旭 | (総)旭 あさひ(総武線) |
(土)旭 あさひ(土讃線) |
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三郷 | (武蔵)三郷 みさと(武蔵野線) |
(関)三郷 さんごう(関西線) |
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泊 | (陸)泊 とまり(北陸線) |
(陰)泊 とまり(山陰線) |
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柏原 | (東)柏原 かしわばら(東海道線) |
(関)柏原 かしわら(関西線) |
(福)柏原 かいばら(福知山線) |
府中 | (塩)府中 ふちゅう(福塩線) |
(徳)府中 こう(徳島線) |
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大町 | (可)大町 おおまち(可部線) |
(佐世)大町 おおまち(佐世保線) |
灰色に網掛けした駅は廃止された駅や第三セクターに転換されJRの駅でなくなった駅です。読みが違っても漢字表記が同じであれば路線記号が付きますが、長谷や桂川のような例外もあってすべてそうなるわけでもないようです。
4年前のGWに「香椎由宇の旅」なるものをやりましたが、鉄ヲタとしてそれ以前から温めていたネタがありました。それは発着駅が同じ漢字表記となる乗車券です。
上の表のどれかの組み合わせをやってみれば済む話なんですが、私の居住地から発駅に移動して、意図した乗車券を仕込んで使用し着駅まで行き、また着駅から居住地に戻るとなると結構な時間と手間と費用がかかります。それゆえ温め続けるだけで実行に移せないでいました。
2023年夏のこと。総武線・旭駅のみどりの窓口が閉鎖されるという情報をキャッチし、閉鎖前に行ってみることにしました。
また、8月4日には年に2日だけ営業する予讃線・津島ノ宮駅に行く予定を立てていたので、四国まで行くついでに旭駅で(総)旭→(土)旭の乗車券を仕込んで実使用してみようと思い立ちました。津島ノ宮~旭間は100Km以上離れていますが、四国まで行ってしまえばその程度は誤差の範囲内です(暴言)
総武線・旭駅のみどりの窓口です。私が行った時間帯はちょうど休憩時間だったようでカーテンが閉まっていました。みどりの窓口閉鎖後は黒券売機の右側に(話せぬ)指定券券売機が導入されています。代替が「話せる指定券券売機」でなかったのはちょっと意外でした。
総武線・旭駅で購入した(総)旭→(土)旭の乗車券です。ようやく実現したネタでしたが、買ってしまえばあっけないものです。
片道6日間有効の乗車券だったので、間に平日3日挟み「サンライズ瀬戸」を絡めて使ってきました。経由は東京→岡山が新幹線経由になっていますが、実際に新幹線を利用したのは東京→熱海間と「サンライズ」が遅延して新幹線振替になった姫路→岡山間でした。
この当時の旭駅はPOS端末がありました。入場券は路線記号が入らず「旭駅」となっていますが、乗車券は路線記号が入り「(土)旭」となっています。JR四国の入場券には時間制限がないせいかPOS入場券には発券時刻が入りませんでした。
土讃線・旭駅です。1日7往復の特急列車が停車する駅で、駅舎はまぁまぁ大きいです。駅舎は右側の三角屋根の下部分で、真ん中より左側のスペースには「ウィリーウィンキー」というJR四国系列のパン屋が入っていましたが、閉店後はデッドスペースになっていてもったいない状態です。
ちなみにこちらの旭駅は私が訪ねた2ヶ月後に合理化のため無人化されることが発表され、実際に2024年3月のダイヤ改正のタイミングで無人化されて近距離券売機だけの駅になっています。