6月17日に東北新幹線で試運転を行っていた山形新幹線E8系が車両故障を起こし、宇都宮~那須塩原駅間で停車し自力走行できなくなりました。その日は別の場所で走っていたE8系3編成が同時に車両故障が発生するという前代未聞の出来事がありました。
車両故障の原因となった補助電源装置に使用されていた半導体素子のうち、特定の時期以降に製造された半導体素子に不具合があったと後に判明していますが、原因判明までの間E8系の単独運転を中止する臨時ダイヤで運行されました(他形式との併結運転は継続されました)。
臨時ダイヤは日替わりで設定され、日ごとに運休列車が変わりました。私が山形新幹線を利用した6月28日の臨時ダイヤは以下の通りでした。
【6月28日(土)の臨時ダイヤ】
| 所定ダイヤ | 臨時ダイヤ | |||
|---|---|---|---|---|
| 下り | 東京~山形 | 9本 | 全区間運休 | 3本 |
| 福島~山形間運転 | 6本 | |||
| 東京~新庄 | 10本(2本) | 全区間運休 | 3本(2本) | |
| 東京~新庄間運転 | 1本 | |||
| 福島~新庄間運転 | 5本 | |||
| 福島~山形間運転 | 1本 | |||
| 山形~新庄 | 1本 | 山形~新庄間運転 | 1本 | |
| 所定ダイヤ | 臨時ダイヤ | |||
|---|---|---|---|---|
| 上り | 山形~東京 | 9本 | 全区間運休 | 3本 |
| 山形~福島間運転 | 6本 | |||
| 新庄~東京 | 9本 | 全区間運休 | 1本 | |
| 新庄~東京間運転 | 1本 | |||
| 新庄~福島間運転 | 6本 | |||
| 山形~福島間運転 | 1本 | |||
黄色の網掛けした列車が所定通り運転された列車です。ほとんどの列車が福島発着で運転され、所定ダイヤ通り全区間で運転された列車は1.5往復しかありません。東京発着に限ると1往復です。カッコ内は臨時列車の本数で2本とも全区間運休になっています。

東京~新庄間で運転予定だった「つばさ123号」は東京~福島間が運休となり、福島~新庄間の運転となりました。併結相手の「やまびこ123号」は所定通りでしたが、E5系10両編成からE5系+E8系の17両編成での運転となりました。


E8系が「やまびこ」に充当されるのは非常に珍しいと思います。私が乗車した日はE8系の普通車(12~17号車)は全席自由席でした。その数日後からE8系の普通車は指定席となったようです。

福島駅で「やまびこ」+「つばさ」の併結列車は14番線に発着するんですが、14番線には福島始発に変更された「つばさ123号」が停車しており、13番線に東京からの「やまびこ123号」が入線し対面で乗り換えできるように考慮されていました。
「つばさ123号」の後続の「つばさ175号」と「つばさ125号」(いずれも山形行き)は全区間運休となっていて、次に運転される「つばさ127号」まで2時間近く間隔が開いたので、帰省ラッシュ並みの混雑で福島駅を発車していきました。



「えきねっと」で東京→新庄間で普通に検索すると、通常は①直通列車②山形乗り継ぎ③仙台周りの3パターンしか検索結果に表示されません。しかし、今回は異常時ですので福島駅での「やまびこ」→「つばさ」3分乗り継ぎの条件が検索結果に表示され、このように発券することができました。当然ながら料金は直通利用の時と変わりません。

臨時ダイヤではE8系の単独運転を中止していたので、「つばさ」はすべてE3系で運転されていました。E3系は今年度末までの置き換えが決まっていて廃車が進んでいますが、この時ばかりは残った車両がフル稼働していました。今回の件でE8系への置き換え計画に影響が出るとE3系はもう少し延命するかもしれません。

それにしてもJR東日本の新幹線のトラブルは多いですね。ミニ新幹線を含む6形式の新幹線車両を保有し、気象条件が厳しいところを走っているというハンデはあれど、こんな体たらくで大丈夫かいな?と思ってしまいます。過度なコスト削減や人員削減がこの結果を招いているようであれば、乗客が死傷するような大きな事故を起こす前に経営陣の考えを改めて欲しいものです。
その後2024年夏以降に納入された車両の補助電源装置に不具合があることが特定されたため、それ以前に納入され問題がないと判断されたE8系6編成を使用して8月1日から通常ダイヤでの運転を再開し、臨時ダイヤでの運行は終了しました。とはいえ、車両が足りていないことには変わりないので、臨時列車では運休が発生しているようです。