今年1月にJR九州のポイントサービスである「JRキューポ」で利用できる乗車券と特急券がセットになった「JRキューポ特典きっぷ」が登場しました。個人的には「ようやく出たか」という思いでした。
設定区間は県庁所在地7駅に小倉・佐世保を加えたの9駅間相互のトータルで36区間で、「九州ネットきっぷ」よりはだいぶ少ないです。主な設定区間の価格比較は以下の通りです。
| 列車名 | JRキューポ 特典きっぷ |
正規運賃・料金 | 九州(かもめ) ネットきっぷ |
|---|---|---|---|
| 博多~小倉 | 1,000Pt | 2,640円 | 1,550円 |
| 博多~佐賀 | 1,000Pt | 2,830円 | 1,300円 |
| 博多~熊本 | 2,500Pt | 5,840円 | 5,310円 |
| 博多~鹿児島中央 | 5,000Pt | 11,950円 | 11,420円 |
| 博多~大分 | 2,500Pt | 6,910円 | 3,500円 |
| 博多~長崎 | 3,000Pt | 6,490円 | 4,500円 |
| 博多~佐世保 | 1,800Pt | 4,750円 | 2,450円 |
| 小倉~大分 | 2,000Pt | 5,190円 | 3,450円 |
| 小倉~佐賀 | 1,500Pt | 5,520円 | 2,770円 |
| 小倉~長崎 | 3,500Pt | 9,230円 | 6,010円 |
| 小倉~佐世保 | 2,500Pt | 8,040円 | 4,000円 |
| 小倉~宮崎 | 4,000Pt | 12,080円 | 6,640円 |
| 熊本~鹿児島中央 | 3,000Pt | 7,970円 | 7,440円 |
| 大分~宮崎 | 2,500Pt | 7,440円 | 6,020円 |
| 大分~鹿児島中央 | 6,500Pt | 17,340円 | 14,920円※ |
| 長崎~熊本 | 4,000Pt | 10,060円 | 7,170円 |
| 宮崎~鹿児島中央 | 2,000Pt | 5,190円 | 3,400円 |
※:直通の設定がないので大分~博多間と博多~鹿児島中央間で分割して合算
通年発売で乗車当日まで購入可能ですが、発売席数に制限があるそうです。小児は大人の半分のポイント数で利用できます。正直なところ必要なポイント数の傾向なんてよく分かりませんが、だいたい定価の3~4割のポイントで利用できます。ネットきっぷと比較しても半額以下で収まっている区間があり、ポイントがあれば迷わず使うべきだと思います。
ただ、大分~鹿児島中央間および大分~熊本間は博多経由、長崎~佐世保間は西九州新幹線利用で武雄温泉経由とちょっとおかしな経路で設定されている区間があるので、予約前に確認しておいた方がいいです。また、博多・小倉発着で201Km以上の区間を利用しても特定都区市内制度の「福岡市内」「北九州市内」は適用されないようなのでこちらも注意が必要です。


先日私が利用してきた現物です。きっぷの受け取りにはネット予約に登録した電話番号と予約番号が必要です。企画券本体に指のみ券という様式はさほど珍しくありません。決済額がないので企画券の金額は***となっていて、左下に1000Pと印字されています。
受け取ってみて意外だなと感じたのは「QRチケレス」には非対応だったことです。現状、九州新幹線が絡む区間だと対応できないのは分かりますが、絡まない区間については対応させてもよかったんじゃないかなと感じます。これからの機能改善に期待といったところでしょうか。

私個人的には鉄道会社のポイントサービスに求めるものは、こうやっていかに便利に鉄道を利用できるかということに尽きます。現に航空会社のマイレージを貯めている人のほとんどは特典航空券やアップグレード権に引き換えるためであるはずです。
ポイントが駅ナカで利用できるに越したことありませんが、別に必須ではありません。ましてや自社系列のネットショップやふるさと納税で使えたところで、そんなにありがたくありません。そういう用途であれば楽天ポイントやPayPayポイントなど世の中に数多あるポイントサービスの方が便利です。
そして、JRキューポは相当貯めにくいです。かつては登録したSUGOCAでJR九州の路線に乗車したり、SUGOCA決済で券売機で九州内の特急券を購入すればポイントが貯まりましたが、そのサービスは2021年6月末で廃止されています。

(https://www.jrkyushu.co.jp/point/accumulate/jqcard_accumulate/ より)
九州ネット予約やEX予約で九州内完結の予約をJQカードで決済しても還元率はたったの1.5%です(上から2番目の条件)。私が月1~2回利用する博多~折尾間の「九州ネットきっぷ」はJQカード以外のカードで決済すると付与されるポイントは1乗車あたりたったの15ポイントです。1000ポイント貯めるには67回乗車する必要があります。
JR東日本のVIEWカードゴールドはチケットレスなどの条件を満たせばJREポイントが最大13%還元されるので、JR九州にはもっと頑張って欲しいです。しかし、JRキューポは自社関連サービスで貯めにくい代わり(?)に以下のように提携ポイントから交換する選択肢が非常に充実しています。これはJREポイントやWESTERポイントにはないメリットです。
| 相互に交換可能 | JRキューポへ交換可能 | JRキューポから交換可能 |
|---|---|---|
| Vポイント(旧:Tポイント) セゾン永久不滅ポイント Gポイント エポスポイント ビックポイント JALマイル ANAマイル |
WAONポイント JRホテルメンバーズポイント 西部ガスポイント 福岡銀行myコイン |
Pontaポイント (今月末で終了) |
私は事前にVポイント(旧:Tポイント)からJRキューポに交換して「JRキューポ特典きっぷ」を利用しました。Vポイント500ポイント以上1ポイント単位で同一レートでJRキューポに交換できます。手続きをしてから2日後には交換完了し、思った以上に早く完了したなと感心したものです。
VポイントからJRキューポへの交換はJR九州のWeb会員であればJQカードがなくても唯一交換可能なのでオススメです。今後もVポイントからJRキューポへの交換を前提に利用していくことになりそうです。