今年5月末で東海道線・片浜~由比間(富士駅は除く)の8駅が無人化され、6月から「お客様サポートサービス」を導入し遠隔管理に移行しました。「お客様サポートサービス」による遠隔管理はJR東海静岡支社管内では初の導入となりました。
JR東海はビジネス客の落ち込みをインバウンド客の取り込みやEX予約改悪による特急料金の実質的な値上げでカバーし、東海道新幹線の運輸収入がコロナ禍前を上回って会社としては絶好調な状態ですが、不採算部門で足を引っ張っている在来線のコスト削減は「それとこれとは別」とばかりに抜かりなくやるようです。
5月末までは東海道線の沼津~興津間のすべての駅に「きっぷうりば」(≒みどりの窓口)がありました。沼津~富士間は比較的本数が多く利用も堅調ですが、富士~興津間は本数も利用客も減りボトルネックになります。興津より西になると旧清水市に入り利用客が増えていきます。それが乗車人員にも表れています。
| 駅名 | 所在地 | 2025年5月末時点 営業形態 |
2025年6月現在 | 2021年度 乗車人員 |
|---|---|---|---|---|
| 沼津 | 沼津市 | 直営(窓) | 直営(窓) | 16,032人 |
| 片浜 | 業務委託(窓) | 遠隔管理【MV+】 | 2,003人 | |
| 原 | 業務委託(窓) | 遠隔管理【MV+】 | 1,767人 | |
| 東田子の浦 | 富士市 | 業務委託(窓) | 遠隔管理 | 937人 |
| 吉原 | 業務委託(窓) | 遠隔管理【MV+】 | 2,673人 | |
| 富士 | 直営(窓) | 直営(窓) | 6,264人 | |
| 富士川 | 業務委託(窓) | 遠隔管理 | 1,120人 | |
| 新蒲原 | 静岡市清水区 | 業務委託(窓) | 遠隔管理 | 1,103人 |
| 蒲原 | 業務委託(窓) | 遠隔管理 | 551人 | |
| 由比 | 業務委託(窓) | 遠隔管理 | 837人 | |
| 興津 | 業務委託(窓) | 業務委託(窓) | 1,710人 |
私は静岡支社管内でも導入するとしたら真ん中より東の地区だとは思っていて、富士~清水間と身延線南部(富士~西富士宮間)や御殿場線西部(御殿場~沼津間)あたりを予想していました。なので沼津~富士間が含まれていたのがちょっと意外でした。


新蒲原~由比間は今でこそ静岡市清水区に編入されていますが、もともとは蒲原町・由比町という別の町で人口も利用客もそれほど多くありません。蒲原駅は東海道線(美濃赤坂支線は除く)の駅の中でもっとも乗車人員が少ない駅で、旧蒲原町の中心駅は蒲原駅ではなく新蒲原駅だったぐらいです。

比較的利用が多い片浜・原・吉原の3駅については「サポート付き券売機」(=アシストマルス)を導入し、利用客に多少の配慮を見せています。逆に利用の少ない新蒲原~由比間は「サポート付き券売機」の設置はなくバッサリ見捨てた感はあります。乗車人員1,500人で設置するか否かの線を引いたのかもしれません。

無人化される10日前の吉原駅の様子です。既にMV50型ベースの「サポート付き券売機」が設置されていますが、紙が貼られていてまだ稼働していませんでした。

無人化後の吉原駅改札口です。窓口にはシャッターが下り、改札口にはラッピングシールが貼られ、そこがずっと無人駅だったかのようです。有人改札の通路は気前よく大開放しています。

「きっぷうりば」の看板は撤去され、窓口脇の掲示物も一気に減りました。そして、窓口代わりに「サポート付き券売機」が稼働していました。


せっかく来たついでなので株主優待を行使してオペレーター対応で乗車券と特急券を購入してみました。発売箇所表記は「吉原駅AMV」となりました。
これまでJR東海のいくつか駅に「サポート付き券売機」が設置されていますが、発売箇所表記は「MV」でオペレーター対応でない機種との区別が付きませんでした。それがJR北海道や九州と同様に「AMV」という表記に変わったようでした。これは正直意外でした。ちなみに片浜・原の両駅も「AMV」という表記になっています。
今後JR東海の「サポート付き券売機」の発売箇所表記が「AMV」になっていくのか密かに注目しています。